◆◆◆ 1443 ★ エロ・グロ・ナンセンス展最終日  ◆◆◆

2009.11.22 更新

今日は、エロ・グロ・ナンセンス展最終日である。

静岡から、バイクで五時間かけて、関谷 柳君が留守番にきてくれているので、アタシは自宅に帰宅。

パソコンで日記を書いているのである。

柳君は、今日は(自作の仮面の)ヒモを作りたいのです。といい、和風の赤い布を取り出した。

アタシは、紐の作り方をカンタンに説明し、アイロンや、アイロン台を出してあげる。

くけ縫いや、表に縫い目が出ない縫い方、端の始末などを説明。

そうして、ヒモを作るためには、布を真っ直ぐに切らなければならないとか、そういう説明をし、どうしたら、布が真っ直ぐに切れるのかなどの実演。笑。

カルチャースクールかよっ。

柳君は、結局、布を真っ直ぐに切る事はできず、思いのほか、紐作りは、ハードルが高いということを理解するのだった。

というように、作家さんは、留守番の最中に、勝手に自分で作りたい材料をもってきて、創作時間に充てている。

ギャラリーで作家さんが何らかを作っていると、外から、遠巻きに、人が眺めては、「あそこで、作家さんが何かを作っている」などと、別な場所で話して回るという流れになる。

この前、寺田さんと、婆砂羅さんが来た時に、アタシは、もうそろそろ、ギャラリーを閉めるんじゃないかという話をしていたらしい。

オジャラ「はじめたときから、ずっと閉めようと思っているよ。笑。」

別に、もともと、ギャラリーにしたかったワケではない。

営業を続けて解ったことは、ギャラリーには、ギャラリーの機能があり、その機能は、「あとりえ」と比較すると、よっぽど多機能かつ、具体的なのだ。

少なくとも、イロイロな出来事は、外から勝手に入って来る。それは、ホントウに、アトリエのときとは全く違う域である。

どんな人も、自由に出入りができ、作品に間近で触れることができるというのも、スゴイと思う。

別に、作品が売れるということでもないけど、寺田さんも、婆砂羅さんも、

「オジャラさんが、言っていたように、ムリに売ったりするギャラリーよりは、売れなくても、楽しい空間の方がいいと思う」

と話していた。

みんな欲がない。笑。

ここ3日ぐらい、書を作っている。

書というよりは、詩画集を作ろうと思っていて、その詩を作っているというのが正しい。

まちかど美術館の箱に、クッションとして同梱されている白い模造紙ぐらいの大きな紙。クチャクチャになっているんだけど、それをアイロンで伸ばして、A3サイズにカット。

エロ・グロ・ナンセンス展と書いて、外に貼り出す。

それから、詩を書き始める。

この紙は、普通の紙よりも、ビニールのような樹脂が混入されているみたいで、随分と水に強い。

なので、コピー用紙のような紙と比較して、アクリル絵の具や墨なんかで作ったポスターが、雨などで敗れたりしないため、重宝なのである。

それに、封筒の裏に描かれた絵だって高値で売買されている実態があるわけで、別に、シワシワの紙をアイロンで伸ばした上に、書を書くことが、悪いということでもない。

半紙に書くほどでもないし、その紙は、眼の前に山積みになっているのだ、描かないという選択もない。

正確には、初日に、二時間ほどで、20枚ほどの詩を作った。

いくらリサイクルの紙に書いているからといって、あまりにも心が行き届かなかったので、もう一度書き直す。

少し、言葉の言い回しなんかも替えたりして、不思議さをプラスしたりもする。

来客は、「これは、今、起きた出来事などを書いているんですか?」

などと質問をし、

アタシは、「まあそうね。別に、何か、特別なことを書いているってことでもないんだよね。」

と答える。

そうして作った書が山積みになり、ボツになった書のウラにも別な詩を書こうと、今の面に、赤鉛筆で×を入れ込んでゆく。

あ゛あ゛。

また散らかしてしまった。

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