◆◆◆ 1350 ★ 新作を作る ◆◆◆

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2009.6.18 更新

この前のゴミの日、フマキラーの蚊取り線香の缶を拾う。

フツーの蚊取りと比べて、ジャンボサイズである。

以前、灰(釉薬)を作るために拾ったアースの香取の缶というのを持っていて、更に、家にはキンチョーの缶があるので、全部で3つ揃ったことになる。

今度の区展の搬入日が日曜なので、立体作品をどうするのか考えていたところだった。

当然に、フタをあけると、何かが入っているという作品。

重箱、メロンの桐箱、そして、蚊取り線香の缶。

どれもジャパニーズスタイル。

日本的な作品群が増えて、展示も楽しさ倍増よぉ。

そうして、3つの缶を並べて、拾ってきた廃材なんかを見回してみる。

オシオッサさんというのは、こういう日に現れる。

アタシが、ゲンダイ作品を作っているという臭いでもするんだろう。

話は、自然に、中に何を詰めるのがいいのかということで会議が開かれる。

そういえば、昨日、ギャラリーの隣にある、THE SUNにビールを飲みに行ったときに、マスターに、電球が切れたのがあったら、とっておいてくれって頼んだんだよね。

そうしたら、ゴミ箱のなかから4個ぐらい、電球を取り出してくれた。

おおっ。全部大きさが違うよ。

マスターは凝り性だからね。照明もイロイロあるのよ。

オシオッサさんと相談の結果、アースには、電気関連で電球を詰めることにする。

もう1つには、この前店に置いていかれた大量のコケシを入れることにする。

なかなかの造形。

そうして、最後の1個。

キンチョーには何を入れようか。

パッケージがニワトリだから卵だよね。

というように、あっさりと決まる。

陶芸に使おうと思って集めていた卵の殻が磨かれる。あとは、中に詰めて、ボンドで止めてゆく。

(区展に展示すると、きっと、子供などが、中を触ったりして、オブジェの角度が変わったり、電球を落として怪我をするのをふせぐため。)

全ての缶に、中身をつめ終わり、本日の創作は終了。

電球やタマゴに顔を描きたいとアタシが申し出ると、作品の力を引き出すのには、何も描かないほうがいいというふうに、オシオッサさんも意見を述べる。

作品としては、どっちなんだろうと内心思いながら、アタシにとっては、描かないという決断の方が大変なので、そっちを選ぶことにする。創作って奥深いのね。

洋画は、この右の30号を出すことに決め、ハンズで、仮額の材料を仕入れる。

明日はまたペンキ塗りだわぁ。

そうして、区展で、かとり三姉妹(蚊取り線香の作品)が、賞を取ったりしたら、オカモト太郎賞に出品できないよなあと、悩みまくる。

区展には、もっと、別の(ゲンダイ系ではない立体)作品を出すことにしようか、迷うなあ。

この前の愛国心も、賞を頂いたため、オカモトタロウ賞に出品できなかったんだよね。

なかなかカワイイ作品だったんだけどね。

オジャラよ、よく思い出せ、二年連続で落選していることを。

ですよね。

かとり三姉妹も、入選することは有り得ない。

ビミョーに、足立区の彫刻の部門に出すことそのものが疑問っていう気もするし、ゲンダイ系の展覧会に出しても、多分、ほとんどでひっかからないかもしれない。

まあいいかぁ。

アタシは、アタシの作りたいものを作る。それが、アタシの仕事なのだし、別に、賞が目的で展覧会に出しているのではない。ちゃんとした場所で、自分の作品を発表したいだけである。

オシオッサさんが現れたのは久しぶりだったから、何か新作を作ったか聞いてみた。

最近は、エダマメの袋を集めているらしい。

エダマメの袋をねぇ。

ワンタンの容器も集めているらしい。

ワンタンの容器をねぇ。

それから、小さな空き瓶も集めているらしい。

空き瓶ねぇ。

聞くんじゃなかったよ。

全部ゴミじゃない。

アタシには、彼女のことや、彼女の作品のことは良く解らないが、ある日、ピピっと作品になる日が来るみたい。

それまでは、なんか、ネタ探しと、材料探しを楽しんでいるという風。

いいよなあ。気楽で。

アタシは、LA OJARAの出版までに、どうしてもお金が不足していて、8月にならないと本が出来上がらないという物理的な問題にぶち当たる。

それだと。7月の個展も終わっちゃうしなあ。

なんか、タイミング悪いよねぇ。

まあいいかぁ。ムリしても仕方ないし。

少ない部数なら今でも作れるんだけど、割高になってしまうからね。そうすると、本が何冊か売れたとしても赤になっちゃうんだよね。

逆に、8月に、ある程度の予算を組んでから刷れば、タダで配ってもいいぐらい、安く作れるという計算。

ムリしないことだよね。それに、物理的な可能性は見えてきたワケだからね。明るいわ。

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