◆◆◆ 1332 ★ カエル VS ウサギ展初日 ◆◆◆

 

2009.6.7

今日は、カエルVSウサギ展の初日。

初日は、散らかったギャラリーを掃除することに決まっている。

今日は、ひっきり無しに人がきて忙しかった。

というか、アタシは、手製額縁にペンキを塗りながら、釉薬に使う灰を作るという作業をしていたため、多忙。

額縁作りが終わらないと、ドリルの片付けができないから、早く完成させたい気持ちでイッパイなのだ。

そうすると、ゆるゆると流れてきた人が、絵を見に入って来る。

そうして、この絵は高いのかしら?

と、アタシのバラの花の絵を指差す。

オジャラ「その絵は4号なんで●万円です。」

お客様「ああ、やっぱり高いのね」

オジャラ「ホンモノの油彩ですからねぇ。そんなに高くないっすよ。デパートの、版画などと称した機械印刷の額入り絵画だって、2万6千円ぐらいはしますよね。

そんなのに比べたら、圧倒的に安いです」

という会話。

来客「主婦にはねぇ。」

オジャラ「××円ぐらいから、素描も販売していますから、お時間ありましたら、見てってくださいね。」

などと二階に案内し、放置。

二階ってベンリねぇ。

お客様は、店員に監視されることなく、気の済むまで作品を見ることが出来、その上で吟味することができるのだ。

もちろん、買わなくたっていいのよ。

フツーの人は、買わないの。

それでも、フラリと入ってきた人が、アタシの裸婦の素描を手に持ち、買って帰ることもある。

「これ、××円なんですよね。なんか、手に取ったら、欲しくなっちゃって」

というお値段。

安すぎないのか?

いいのよ。既に5000枚もあって邪魔なのに、絵はどんどん良くなってしまい、昔のヘタな絵は、高くすると、絶対に売れないのだが、新しい絵より安く設定しておけば、買うという人もいる。

別に、そんなに悪いワケでもない。

お客様は、「こんなに安くていいんですか?」

と言い、アタシは、

オジャラ「嫌だなぁ。原価、いくらだと思ってるんですか。これね、一枚××円で売れるとね、大きな絵の具が一本買えるんですよ。

将来はね、高値で売ってくれる画商さんでデビューしたいと思ってますけどね、まだそれほどの絵でもないのでね、でも、描き続けてれば、絵はよくなるかもしれませんからね。習作で絵の具代を稼いで、そのお金で絵の具を買って、また描くんです。

その日まで頑張ります」

などと言うと、買ってくださる場合もある。

××円とか、△△円というのは、この筋の作品の値段としても、まあ安いかなあ。絵の質から言えば、そんなに安いとも思えないけど。(数秒で描いているのもあるので)

デパートでも、ときどき、絵手紙みたいな作品が、4-5000円で売ってるからね、額が無いことを考えれば、同じぐらい。

手数料取られないし、移動料などもかからないので、××円で売れると、かなり嬉しい。

10枚売れたら×万円だもの。

×万円あったら、絵の具が10本も買えるんだよ。

彼女は、ひたすら××円と△△円の絵を見たあと、一階に下りてきて、右の写真の「油彩の薔薇の絵を買いたい」と申し出て近くに出かけていった。

薔薇の絵かぁ。

顔あるやつはどうですかと、一応聞いたが、フツーの人は、顔があるやつは買わない。

どちらか極端な場合が多いのよ。

その後、花帽子の絵が見たいといって、先日尋ねてきた方がまたいらして、今度は、どの花帽子にするのか、1時間ほどお友達と考え抜いて、結局、ポストカードで使った花帽子の女に決めることにしたようだった。

強い絵なので、手持ちのシルバーの額縁は、あまり、絵がよく見えなかった。

オジヤラ「ブリブリっとした、大きな額に入れても、この絵は負けませんよ」

と言うと、彼女は、他で気に入った額を誂えると言い、絵を連れ帰っていった。

今日の売上げは、過去最高かもな。笑。

おじゃら画廊

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