◆◆◆ 1313 ★ 磁器で茶椀を作る ◆◆◆

 

2009.5.20

陶芸のセンセイに、前から頼んでいた

磁器の土が届く。15キロをゲット。

一体何個の茶椀が出来るんだろう。みたいな。

たぶん、造形の特徴を考えれば、半磁と呼ばれる、ブレンド土の方が、作品は、上手く作れるとは思う。

買ってしまったので、とりあえず、15キロに挑戦。

作品を作るというのは、なんて容易いんだ。

18日に、ブレンドと呼ばれる土で手馴らし。

これは、教室の生徒さんは、無料でもらうことができる。

茶椀4個と、菓子皿を3個作る。

20日は、白磁で茶椀6個と、ウメボシを置く小さな皿を作る。

白磁の感想はといえば、作りづらい。

最初、物凄く柔らかいのに、すぐに乾燥してしまい、造形を思うように作るのには、相当の力量が必要。スピードもいる。

だから、マイセンとかの磁器作品って高いのよね。(→磁器のティーカップセットなどは、フツーに型物です。笑。)

先生曰く、磁器は、釉薬も選ぶと話されていたから、釉薬もちとお高いのかもしれない。

磁器用の釉薬の研究かぁ。面倒だ。

たぶん、あんまり、好きじゃないんだよね。@釉薬。

版画とか、ドローイングのように、ちゃんと作れるようになるのには、相当練習しないとならないはずなのよ。

特に、細い線は厳しいよね。

だから、柿右衛門とかの磁器って、高いわけ。

なんとなく、陶器の世界が理解できてきた。

1500円で、磁器の土を仕入れただけで、これだけ解るっていうのは、これが、「百聞は一見にしかず」というやつだろう。

そうして、何で白磁を頼んだのか思い出した。油絵で色をつけるときに、テラコッタだと、下の色が強すぎて、よく色が出ないという理由からだったのだ。

忘れてたよ。

夕方、18日に作った作品を、工房に持ち込む。

そんでもって、抹茶茶椀なので、どの釉薬をつけるのか、茶椀の本を見せてもらう。

センセイのところには、陶芸の本しかないから潔い。

『茶椀と茶室』などという名の本を手に取り、どんな釉薬にしようか物色。

技術的な話や、温度などを勘案し、失敗が少ない案にまとまりつつある。

茶を点てるようになってから思うことは、茶椀というのは、茶の色と合わなくてはならないということである。

茶椀単体で鑑賞するものではないのだ。

モスグリーンというか、ペパーミントグリーンというか、泡泡の抹茶色が、中に広がって、それが、既に一色なのである。

グリーンにはピンクとこげ茶に決まっている。(桜色。)

センセイ、昨日の案は撤回し、ピンクにします。キッパリ。

というように、日記を書くと、気持ちが整理されるのがよい。

 おおっ。この絵は、トランプの文字が逆になってる。

(版上サインは、わざと反転させています@ピカソ風に)

楽茶椀のような、色の黒く、柄の強い作品というのは、全くお茶を飲みたいと思わない。

万一、飲みたいのだとすれば、それは、値段の高い茶椀だからという一点だ。

陶芸家は、全員、茶も点てて、来たひとに出すといい。

そうすれば、その茶椀が、茶の美しさを本当に引き出す茶碗なのかが解ると思う。

今まで、そんなことは、考えて作ってはいないが、これからは、考えるようになるに違いない。汗。

ま、アタシの茶椀は、1つは、猫柄で、それは、店の前をウロウロしている関係から、その茶椀を出された人は、茶椀の柄も、猫の柄も忘れない。

もう1つは、黒天目にする予定だったけど、失敗し、深い緑とグレーのような色調になり、明らかに失敗なのだが、良い出来で、しかも、小さい茶椀だったため、泡がよく立つ。

カエルの茶椀は紛失し、顔を描いた茶椀は焼いた瞬間からひび割れていたため、今は、2個が稼働中。

(顔の茶椀は、茶を飲みほすと、顔が出てくるという茶椀である)

抹茶茶椀は、あと3個ぐらいは増やしたい。

茶椀の柄の話だけでも、何十分も盛り上がるのだ。

画廊茶会は、ホントウに楽しい。

夏ごろからは、お抹茶の販売をスタートします。一服200円の予定。お菓子は置きません。

必要な方、ご自分の生菓子は、ご持参下さい。

もしくは、近くのお店を紹介しますから、ご自分で好きなのをご購入下さい。徒歩1分のところに和菓子屋さんがあります。マルイも、徒歩二分です。

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