◆◆◆ 1291 ★ 武相荘 白州二郎・白州正子邸 ◆◆◆
2008.3.27.更新 かねてから、行かなければならないと思っていた、武相荘(ぶあいそう)に、小田急線の鶴川というところまではるばると行くことになる。 白州次郎・正子という方の家で、2001年から展示が開始されたらしい。正子は当世一の目利きと唄われ、彼女の集めた調度品を前から見たいと思っていた。 二年越しに、ささやかな夢がかなったということになる。 母の都合で、この日しか行けず、先週であれば、八木原先生の作品もあわせて見れたのにと、日程があわせられなかったことが悔やまれる。 遠い展示会場は、誰かと行くに限る。 おしゃべりなどをしながら、あっという間に目的地に到着。 土砂降りというのに、ひっきりなしに来客があり、喫茶店の3150円の予約弁当も大賑わい。なんでも、正子が好きだった青山のレストランで作り、運ばせているらしい。本日も、12時からの部は推定4-8名、1時30分からの部は、9名のご予約。うっひょー。(喫茶店内は全員女性で、弁当食べているのも、女だけ) 三時間ほど、展示やビデオを見たり、お茶をしたりして楽しんだ。 |
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どの婦人も、みんな正子に見えてくる。 みんな、彼女の雑誌や本なんかを熟読し、この日のために、服を誂えましたというムード。凄すぎるぜ。 右の文字は、白州次郎さんの知人の、ナントカ大臣という人が書いてくれたのだという。 繊細で柔らかい文字だが、遊びがある。 武士の左の横棒は、真ん中に移動。 |
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荘という文字も、したの、赤い点の部分が、右側にズレている。 三輪田米山の書みたいだと思い、アタシはほくそ笑んだ。 書いた人も、遊び心を持ち、米山のファンだったに違いない。書とか、芸術とは何たるかを理解し、かといって、重く捉えずに、さらさらと作られた作品なのだ。 そうして、それを、壁に掛ける白州もまた、そのユーモアを、正しく評価できた人間だということになる。 それが飾られているのを見れば、見た人にも、ああ、みんな楽しそうに過ごしていたのだということが伝わってくるのである。 |
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難を言わせてもらえば、この書には、カスレが不足していると思う。(→大きなお世話である。) まあいい。大切なことは、そういった、知人との友好の時間を楽しい時間に変えることであり、別段、販売する目的のものでもないのだ。 ただ、一流の書道専門の画商が見れば、転売しても、それなりの金で売買できると踏むと思う。 持ち筋や、作品の内容、著名人による書など、全ての条件を満たしているからである。 そうして、書道の展覧会をいくつ見て回っても、こういう楽しい書は、見かけないなと思ったりもする。 俳句に引き続いて、重症だ。 |
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