◆◆◆ 1202 ★ 浅草DS(ドローイングセッション) ◆◆◆
2008.8.18.更新 |
私が画廊で、ドローイングセッションを開くことに決めたのは、マーティーさんという、札幌のアーティストの方に賛同したからである。 彼が上京していて、浅草でドローイングの会を開くというので、会いに行った。 この絵は、そのときのスケッチ。 札幌のDSでは、マーティーさんの事務所で、みんなでドローイングをするみたいだけど、今日は、浅草の町に繰り出して、風景などをスケッチという感じ。 オジャラ『アタシ、風景って描いたことないんですけど。』 という具合で、結局風景画にはならなかった。笑。 あまり関心がないというのが第一の理由。 絵が大きすぎて紙に入らないというのが次の理由。 よって、上手く描けないので描かないというのが、最後の理由。 どちらにしたって、仲見世はアーケードで、雨でも傘要らず。 しかも、車の出入りもないので、物凄い人の波。 ああ、これが観光地というものである。 |
|
マーティーさんは、「アナタにお会いしたかった」と言い、私も頷いた。 私たちは、お互いがどんな人物なのかを明確にするために、一度会う必要があったのである。 彼が札幌在住でなければ、東京のDSの主催を、私がやる必要もない。 まあ、誰が言い出しても構わないのだが、拠点を持つものが声を挙げるというのは、他の人も集まりやすいと思う。 ドローイングセッションは、どの人も画材を持ち寄り、目にとまった、描きたい被写体を、好きな様に描く。 マーティー『ドローイングで作っている素描は、メモ書きのようなもので、こういった、小さい作品を沢山持つことが、本画をよくするんです』 オジャラ『全ての作品の根幹を支えるのが、この、素描なの。アタシは毎日描いてるけど、みんなで描くと、楽しいからね。たまにはいいわね。』 他の参加の皆さんも、コツコツと絵を描き進められていて刺激になった。 どんな会であっても、希望者が自発的に集まってくる会にならなければならない。 そうでないのであれば、存在の必要がない。 しかしながら、主催者のきめ細やかな声かけみたいなのも感じられ、会というのの奥深さを学ぶことができた。 |
|
日本イラストレーション協会というのに所属されているHさん。 おおっ。こんな協会もあるんだ。 (当然に想定内) ウチの協会と統合して、大きい会にしませんか? などという話もしながら、大量の画材を持ち歩くHさんを一枚描く。 ナントカいう、デザイナー様御用達の、パステル色鉛筆をためさせてもらう。 個人的には、線がボンヤリしすぎて、アタシのタッチには合わない。 オジャラ『アタシは、こういうマチエールが欲しいときには、カランダッシュのクレヨンで描きます。あの画材も色がキレイだし、エンピツを削るカスがないので、もったいないという気持ちになりませんからね。』 クレヨンの絵って、売れたことないけどなあ。 Hさんは、アタシが、ハガキに、水彩で絵を描き始めると、周りに人だかりができていたなどと感想を述べる。 オジャラ『マジっすか?気づかなかったけどなあ』 という状態。絵を描いているときには、他のことは気にならない。まあ、立ちながら描くというのは、あまり好きじゃないんだけどね。 あと、外は日焼けするからね。 気持ち的にはパス。 北千住で町並みを描いてみたい方は、地図をお渡ししますので、各自ご自由にどうぞ。 |
|
ま、どの絵も、傑作ということでもないが、楽しく描いた作品である。 個人的には、何の芸術性も感じないが、まあ、それは仕方が無い。 スケッチに、芸術性を求めることが間違っている。 木村林吉先生も、『僕は、抽象画で有名ですけど、裸婦の素描は70年も続けてきました』 とおっしゃっていた。 まあ、そういう話である。 平山郁夫の、シルクロードの素描のスケッチブックの山(シルクロードだけで2万枚ぐらいあるらしい)というのもテレビで見た。 まあ、それぐらい描かないと、一流にはなれないというのがフツーの感覚である。 創作活動というのは、孤独な作業であり、何から何まで一人で完結するのが一般的である。 気軽な場を設けて、沢山のアーティストが交流できる場が作れるというのは、素晴らしい。 *-*-*-*-*-* マーティーさんの展覧会情報 ■伊藤マーティ作品展 会期:2008年9月9日(火)〜15日(月/祝) ※最終日は午後5時閉場 会場:札幌三越9階イベントスペース (入場無料) ご本人談として、 絵が売れた時には、何をしようということばかり考えていらっしゃるそうです。 なんかワカルなあ。 ご成功、お祈りしております。 |
Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara. |