◆◆◆ 1197 ★ ドローイング ◆◆◆

銅板画作田富幸センセイのサイトはこちら/
今、文房堂のアートスクールで小口木版を教えてくださっている長島 充センセイのサイトができました。

2008.8.10.更新

アメリカのイラストレーターの図録を見たせいで、政治家の似顔絵でも描いてみようと思ったのだが、上手く描けなかった。

そんなもんで、その上に、ピカソの絵でも模写することにした。

ああ、やっぱり、面白いよなあ。

タイム誌の表紙は、一生ムリだけど、ピカソ風の絵なら、やっぱり描けるんじゃないかという気持ちでイッパイになるわあ。笑。

絵の上に、「ピカソの浜辺で遊ぶ女のコピー」と大きく書き入れる。

それから、背景は、ブルーのところ、オレンジにする。

アタシは、ピカソの絵を見ると、いつも思うのだが、手持ちの絵の具の色が、足りないときがあるのである。

そんで、ある色で作り上げる。

だから、なんか、雑な感じに思えるのよね。

サラサラとした、悪戯描きのような、稚拙とも思える絵のだが、他のどの絵よりも自由さを感じるのだ。

そういえば、ワヤン(アタシの、テラコッタ作品で、左下の写真の塑像)と、ドローレスが売れたのだ。

お安く出したというのもあるけど、この作品は、アタシの中では、傑作だった。

ただ、あまりにも稚拙に思える表現に留まった為、この良さに気づく人はそんなに多くないと踏んでいた。

包帯アーティストの寺田さんは、

『オジャラさんの立体の中で、ワヤンとドローレスが、一番レベルが高いと思います。』

という評価を頂いたのは、素直に嬉しかった。

ドローレスは、早い時期に手を離れてしまったのだが、ワヤンは、今回の個展で、包帯に巻かれたまま旅立っていった。

手ごろな値段に設定しておいたからね。

しかも、もう、二度と作れる気がしない。

リンゴの絵や、女の絵を描いたり、それに、ドローイングを加えたりする。

この前、コンペの審査に来たデザイナーさんは、アタシのリンゴのドローイングを見て、

「今すぐにでも、装丁に使いたいなという絵です」

などとコメントを述べて帰っていった。

それほどの絵でも無かったと思う。

カバーの絵というのは、こんなにヒョロリとした作品ではなく、もっと、引きの強い、面がシッカリした作品の方が向いていると思う。

前回に引き続き、また、ポスターの依頼があり、『去年と同じ柄を利用して下さい』

などという、申し出。

一生懸命に作品を作れば、次に繋がるし、楽できるってことみたい。

あの絵は、あまり気に入っていないんだけどね。

まあいいかぁ。

お金を稼ぐというのは、ホントウに大変な話だと思う。

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara. 

◆◇◆ 図録になり作品は永遠となる ◆◇◆ オススメの図録リンク ◆◇◆