◆◆◆ 1193 ★ 坪内都さんの写真 ◆◆◆
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2008.7.28.更新 |
去年だったかなぁ。マザーズという、写真展を拝見した。 東京都写真美術館である。 亡くなった母の遺品を撮影した写真や映像の作品展である。 アタシは、坪内さんは、男性とばかり思っていたので、マザコンなのかという感想の展覧会だった。 女性が撮影したといわれれば、ああ、まあ、女性ならではの視点だなあと納得。 何故、男性と思っていたのかしらね。 毅然とした写真一つ一つのことを思い出した。 坪内さんは、もともとは、人の傷跡ばかり、ずっと撮影してきた方なのだそうだ。 テーマが痛々しい。 傷口というのは、その、痛々しい事実と、それが直ってゆく過程の、再生とか、癒しなども含むテーマなのだそう。 なるほどねえ。 今年は、広島の被爆者が、被爆したときに身にまとっていた衣服を撮影した展覧会。 痛々しさと、戦時中でも、お気に入りの服をモンペの上に着ていた女性の本質的なものが伝わってきて、涙が出てくる。 |
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彼女の作品群がスゴイなと思うのは、やっぱり、『自分の好きなモノを撮影し続けきた』こと。 それが、長い間に、確実に評価につながってきたという一点である。 見る側に迎合したり、媚びたりしている作品は一つもない。 こういう作家さんは、今時珍しい。 彼女程、自分の写真というものに正直に向き合った人は、他にいただろうか?(きっと沢山いるに違いないが、世に出てくることは難しいのかもしれない) 作品を作り続けたという事の他に、本にしたり、発表をしたりもしたということになる。 |
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別に、見る人や買う人に媚びたりすることを、アタシは悪いとは思わない。 画廊業になり、買う人と、作る人と見る人、買う人の温度差というのを、毎日感じないわけにはゆかない。 どんなに厳しい道であっても、(媚びた作品だけでなく)、作品の中から、作家の魂が聞えてこなければならないとアタシは思う。 もちろん、全部というのはムリとしたって、全力の新作の表現の新しさに、気づいてくれる人は必ず存在する。 現代的な切り口、作品の面白さ、表現の自由さ。 どの評価ポイントも、目の肥えた人は、見逃さない。 それにしても、坪内さんの作品は、どれもホントウに毅然としているよなあ。 自分で焼いているというのにも驚いた。 デジタルプリントなのかと思っていたけど、たぶん、一度焼いたやつを、今度は、デジタル化するのかもしれない。(嫌、フィルムをポジから起こすのかもしれない) デジタル印刷で引き伸ばすというのには間違いが無い。 デジタルの時代が来て、写真展の見ごたえという意味の満足感は充実してきたと思う。 作品としての写真、商品としての写真はどうなんだろう。 |
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アタシが、習作で作った、小壷は、安いので、どんどんと売れてゆく。 欲しい方はお早めに。 心の動く価格だったと思う。 全部売れると、また、当芸教室に釉薬をかけにゆける。 原価ギリギリで販売しているのだ。 個展は10日まで。 暑い中ですが、皆さん、応援よろしくおねがいします。 |
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