◆◆◆ 1118 ★ 花の小品展搬入日 ◆◆◆

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2008.3.29.更新

花の小品展の作家さん集めは、ビミョーに難航する。

出したいから展覧会を企画してくれなどと申し出た人は、出さないと言い出すし、出すといっていた人も搬入日に来ないし。

もう、二度とやらないよ。という気持ち。

救われるのは、アタシの作品にも、花の絵が大量にあるということである。(風景画のときには、自分の手持ちがなかったので、ホントウに厳しかったよ)

花の絵の数は、ハンパな数ではない。会場は、私の花の絵だけで展覧会をひらけるくらいの数はある。

ということで、アタシの展覧会みたいなムード。

だが、自分の作品ばかりを並べていても仕方が無いというのは最近理解できてきた。

見る人は、イロイロと見たい。

であるからして、何人かの作品が混ざるという展示は、最も理想的である。

それができるのは、グループ展ということでもなく、まあ、ローカルというか、個人のギャラリーという雑多さもある。

それでも、人を最も店内に引き入れているのは、最近買った菊池さんの作品や、イラストレーターの諸岡先生の作品ということは間違いがない。

そうして、中に入れば、寺田さんの包帯アートが待っていて、笑いを取ってくれる。

アタシの埴輪風も頑張ってはいるが、もっと、中に入ってみたいという強力な物が必要である。

それは、1人だけの力ではないということになる。

『イロイロな作品があるから、お時間ありましたら、見てください。』

という勧誘は、見るほうも心が動かされるということのようだ。独りよがりはよくない。

逆に、今日は、搬入日だったというのに、何人も人が訪ねてきて驚いた。

雑然として、人の出入りがある感じが、入りやすさを演出していたのかもしれない。

夕方には、じゅんさんも訪ねて下さった。(彼は、いつも、初日の前日に来るため、ちゃんと作品が見られない)

じゅん『(マルイでやっている)藝大系の現代アート展覧会をみにきたついでに、(オジャラ画廊にも)来たんだよ』

オジャラ『藝大のついでじゃなくて、ここを見るついでに、藝大の展覧会を見るんですよねぇ。たはははは』

という会話。

オジャラ『あ、そうそう、季節の品、届きました?』

じゅん「あ、それもあってね」

じゅんさんは、寺田さんの包帯の作品写真を見てくださり、「おもしろいね」と一言。

アタシもそう思ったのだから、当然だ。

収集家は、作品を大量に見ているから、滅多なことでは、面白いなどとは思わないのよ。

現代アートの展覧会というのも、わが画廊にて、是非やってみたいけどね。汗。

藝大卒業生などからなる、マルイで開かれている現代アートの展覧会は、30日の17時まで。無料で楽しめると思う。

皆さん芸大筋の方なので、アタシはきっと、その中には一生入れないのだということは理解できた。徒歩3分の会場なのにね。個人的には結構前衛的な作品も作っていると思う。ああ。現代アートの作品紹介のページがないもんなあ。笑。今度作らないと。

区は一体、そのイベントにいくら払ったんだろうという 気持ちもあるし、まあ、金を出す(役所の文化担当)ほうは、作品の良し悪しの判断もつかないだろうし、藝大でないという理由で、アタシの作品は、見てももらえないのである。

無名というのは、ホントウについていない。

でもまあ、藝大だからといって、作品が売れるとは限らない。それは、展覧会を見て歩けば理解できる。

作品は、あくまでも、販売が可能なサイズや価格で、買う者の心を動かす作品でなければならいのだ。

ゴロゴロと増えてきた陶芸作品はホントウに邪魔である。シーツの箱に入れられているコラージュ作品も、もう、箱の中から溢れでて、フタがしまらないぐらいの数になってしまう。

絵って邪魔だよなあ。

そのあと、じゅんさんに、「ねこまみれ」という、猫の展覧会の図録に、ヤギ姉さまの版画が掲載されたことを報告。

じゅん「ええっ?あの展覧会に?」

オジャラ「ウチにも出して下さった作品なんですよ」

そうして、その図録は非売品なので、なかなか手に入れられないとかいう話にもなる。

それからアタシのイラストレーション原画が、地元の博物館で展示されている話や、新作陶芸の話、できたての、油彩の花の小品なども見て頂く。

オジャラ『売れる気しないっす。』

じゅん『・・・・』

今回の展覧会の会期は4週間なので、その間に、花の絵とか、カエルとウサギ展の絵やなんかを作り進もうと思う。

出すから展覧会を企画してくれといいながら、連絡もなしに出展を取りやめるというのは、無責任すぎるよなあ。(それは、風景のときもそう)

1人とか二人というわけでもない。

展覧会というのは、どのギャラリーでも、きっとこんなことばかりなので、グループも、画壇も、出品者の確保というのに、やっきになっているはずなのだ。

だから、出せる人は、あちこちから展示を頼まれてしまい、断るのに忙しいという構図。

画業って、こういうことなのね。

まあ、こちらも、積極的に出展のご案内を送ったりするべきなのだ。そういう段取りにも、物凄いエネルギーが必要となる。

アタシは、あまり手間をかけずに、ちゃんと出品してくれる作家さんを探して、しかも、それなりに、ギャラリーの質を上げてゆくという方針に切り替えてゆくべきなのだと思う。

見て回っていると解るのだが、どのギャラリーもホントウに個性があり、自分の強みを活かして作品を回転させているのである。

作品が回転する=作品が良い

ということに他ならず、ギャラリーというのは、ヨイ作品を展示し続ける業ということになる。

おじゃら画廊

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