◆◆◆ 1113 ★ ニーナを撮影する ◆◆◆
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2008.3.26.更新 |
ロダンの彫刻を見ると、陰影は、実際の人物の凹凸などよりもずっと深い。 遠くから見て、その深い溝が、像をドラマティックに浮き上がらせるのである。 彼は、ミケランジェロの彫刻を随分見たんじゃないかなと思う。 アタシは、まだ、どちらもたいして見たことが無い。 まだ、見る喜びが残されているシアワセに感謝しなくては。 トルソが重力的に、もう、これ以上の高さはムリというところまで作り進み、残りの時間は、小さいオブジェのような品を作る。 陶芸作品は、重力と乾燥時間との戦いだ。 破損を防ぐため中をくりぬくので、大きい作品は、一気には作り進めない部分がある。 小さいものなら大丈夫なんだけどね。 お顔の表情は、半分ぐらい乾燥を進め、少し硬い段階で、ナイフのような品で彫り進む。 もう、粘土は付け足すことが出来ないので、木彫に似た、マイナス(掘り進むという)の技術も必要ということになる。 1回に4時間半ぐらいしか作り進むことができないので、細かい部分の仕上げにこころが行き届かない。 |
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立体作品の素晴らしいところは、イロイロな角度に、それぞれの表情があるというところだろう。 近くで見ると、ザックリしあげてある手足でも、 遠くから見れば、人体に見えるのが不思議である。 マティスの彫刻をもっと見たいよなあ。 日本にいると、なかなか見るチャンスがないからなあ。 私が小さい作品も作るのは、大きいのは売るのが難しいが、小さいのであれば、販売チャンスができるということからである。1個売れると、7回陶芸教室に行けるんだよね。誰か買ってくれ。 この筋の小さい人形は、現在3つあり、その他、デュシャンとゴッホの肖像が2つ焼かれるのを待っている。 先日センセイにテラコッタ10キロを届けてもらったので、当分は、ギャラリーで留守番をしながら、箸置きとか、鍋敷なんかも作ってショップで販売しようという気持ちはある。 箸置きは、きっと、飽きてしまい、そんなに作れないとは思うが、気持ち的には、沢山つくって並べたらカワイイかなというささやかな夢である。 |
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今回は、初めて、先日購入した、光が柔らかく均等に広がるというフィルタつきの照明を使い、白い紙を敷いて撮影。 紙の皺までクッキリ写ってしまうことを除けば、気持ちは明るい。 今年の区展には、自分で作ったオブジェの写真を撮影して出展しようという目標がある。(そのために、今焼いてもらっているのよ) オブジェがよければ、写真もよくなるというのは明らか。 立体の写真というのは、まだ撮り始めたばかりだが、上手く撮影できるようになると、ポストカードが売れるので、少しずつ力を上げてゆきたいと思う。 ポストカードというのは、50円で販売していることもあり、皆さん、一枚、二枚を買ってくださるのである。 たいして儲からないが、そのポストカードは、身近な場所に置かれ、何度も眺められるという事が大切である。 いつかは、一つ欲しいと、必ず思うはずなのだ。 ポストカードは作品の分身であり、作品写真がやさしい気持ちを呼んで来てくれるなら、それが一番である。 私は、作品というのは、ホンモノを持つ必要は無いという考えを持っている。 ポストカードやミニポスターなんかでも、持てば十分に楽しいし、そういう形で、私の作品が見られ続けるのであれば、作家にとってこんなにうれしいことは無い。 |
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ニーナは、重力的に、手と髪の毛を一体化させる必要があった。(短時間に作ったため) ホントウは、手にリンゴかなんかを持たせ、遠くに投げようとしているポーズにしたかったんだよね。 まだ作っている数が少ないので、試行錯誤だが、焼き代がそんなに高くなければ、センセイに焼いてもらう方が楽なので、お願いできると助かります。 16時間、窯の横で火加減を見張る時間がないのよ。 それに、ウチのゴミみたいな陶芸釜で焼くために、作品の手足を切り取らなければならないなんて、意味がない。 自由に作られた作品というものこそ、作家の伝えたいものが現れるのだと思う。 この作品の意味かぁ。無いけどなあ。 確か、これが一番はじめに作ったオブジェだよね。 ぼんやりしていると3つ出来てるワケだからね。 考えたりはしていない。 おととし藝大で作ったのは、さすがにヘタクソで売れる気がしないんだよね。焼く前にあちこち割れちゃったしさ。 もう少し安定してくるまで、ガンガン作るぜ。当面の目標、小品400体。ああ、500個にして、500羅漢風にしよう。 500オジャラカン。 茶椀も、おじゃらく茶椀と命名。(本家とは全く関係ありませんので予めご注意下さい) いよいよ仏像って話なのかもなあ。 |
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