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2008.2.10.更新

和尚の地獄

これは、生臭坊主に、バチが当たれということのよう。

まあ、どの時代にもいるって話で、この作品の芸術性というのは、こういう、さりげない表現の中に潜む、ユーモアな描写のアイディアと、普遍的なテーマということだと思う。

この絵は、細かいところが、よく見えなかったんだよね。

人に見せたら、『お蕎麦屋さんかしら?』

などという感想。

なるほど、人間を伸ばし、包丁でカット、大根おろし。

おろし蕎麦かぁ。

(注:この絵は、真ん中の鬼の細部がどうしても見えなかったので、アタシが、板の上に乗せて、包丁を書き加えています。実物とは異なると思います。ご了承下さい。)

これも、宗教系の風刺図だと思う。

鬼が、人間の手足をカットして、守り札のようなものを作り、鬼に配っているという図のよう。

右側には、くまでを持ち帰る鬼の姿があり、

手前の3人の鬼は、アタマにお札のようなものを貼っている。

馬士の地こく

昔、馬をこきつかった人間が、地獄では、鬼となった馬に、荷物を引かされているという図である。

なるほど。この馬の表情なども面白かったと思う。

そうして、苦業を受けているはずの人間も、どことなくカワイイのが、この地獄絵の優れたところだよな。

それでも、解説者は、笑いながらも、これを見た人は、きっと、地獄を恐れたにちがいない。

そういう、教訓も含んだ、親しみやすい作品集だというようなことを話されていた。

いつか、現物を見る日が来たら、よく見えなかった細部について確認をしたい。

この作品は、PDF版でも、画像を公開しております。

もし、お好きな絵があったら、プリンタで印刷して、身近な場所に貼り付けてみてください。

原画は、おじゃら画廊にて閲覧が可能です。

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