◆◆◆ 1057 ★ 作田先生と、長島先生が来て下さる ◆◆◆

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2007.12.7

お忙しい中、作田先生と、長島先生が個展に足を運んで下さった。稚拙な作品を見てくださって、ありがとうございます。

二人は、源泉の話や、支払われる作品代金の税務処理などの話で盛り上がっていた。

個人の経費処理というのは、自分でもやってはいるが、よく理解できていない。

アタシぐらいの売上げであれば、会社にしておく必要もないかなという零細ぶり。

それでも、売上げは順調に増えている気配。

(去年は大きな仕事が一つあったのと、バイトの日数が多かったので、今年は、その分がマイナスだが、他が増えているという話)

ギャラの単価も、僅かだがアップしてきている。

もともと、グラフィックデザインの値段というのは、イラストなんかよりも単価がずっと高いので、今までが安すぎたという話でもある。

ある程度力が認められて、しかも、発注者に気に入られれば、仕事は勝手に回ってくる。

これが、コネという話である。

小澤さんも話されていたが、「おおきな出版社の場合、担当の人が変わると、仕事が切られてしまうんだよね」

という実態。

オジャラ『あたしもサラリーマン時代は発注者だったけどさ、どんなデザインも気に入るってことがないのよね。出されたモノの中から選ぶというのがさ、アタシの仕事だったわ。

そういうものなんだと思ってたし』

という話。

仕事って、何なんだろうね。

作田先生は、アタシが大きな版画を買ったことを知らなかったらしく、

『オジャラさんが買ってくださったんですか?』

などという話に。

画廊は、誰が何を買ったのかなどという話は、作家にはしないらしい。

勝手にコレクション展も開かれたしなあ。笑。

それから、アタシが最近買った二枚の版画などを三人で眺めたり、おでんを食べたりした。(最近、おでんのネタ屋さんが、新装開店したため、気合を入れて作ったのだが、ネタを買いすぎたよなあ。)

そうして、版画というのは、単価が安いという話になり、版画家は大変だなという感想。

アタシも、版画は、また作ると思うけど、売っても売っても、作家は金持ちにはなれないのなら、商売替えをするべきなんじゃないかなあと思ったりもする。

池田満寿夫や、山本容子などは、例外であり、それ以外は、日本画系の、平山郁夫、東山魁夷、片岡球子なんかの高級版画が売れるようになれば、かなり儲けが出るという実態。

平山さんや、東山さんは、しかも、自分で版を作っていないため、業界内では、かなりの顰蹙をかっている。

でも、悪いのは作家ではない。販売業者なのだ。

この前、とある画廊で見た、草間弥生のシルクスクリーンは、版画、もう、スレていて見栄えが悪かった。

アタシは、こんなに粗悪な版画を60万で売るのかと愕然とした。

でもまあ、彼女の版画は、その値段でも売れるだろうし、その画廊は、今までも、そうやって売ってきているのである。

アタシは、店の人に、「ずいぶんと、刷りが荒れているけど、これは、作家が納得してサインをした品なんですか?」というような質問をしたが、店の人は、しどろもどろ。

ちゃんとした答えは返ってはこなかった。

別に、アタシが、それを買うことも無いわけで、見込みの無い客に、言い訳などする必要もないという話である。

サインだって、本人がしているのかどうか怪しいと言う話になる。

もしくは、画廊や、刷り師さんとの関係重視で、細かい文句を出さない。

作家が版画に素人で、よく理解できていない。

という話なのだと思う。

まあいい。

イラスト作家の芦川さんが、個展を訪ねて下さって、『版画も売ればいいじゃない?』

などとアドヴァイスをしてくださ。

オジャラ『版画一枚2000円だと思うと、刷る気にならないよ。しかも、ドローイングと同じ値段だからねえ。』

芦川『ああ、そういうことか』

という会話。

創作者の方も、本当にイロイロと画廊を訪ねて下さり、知名度は少しずつアップしてきたのだと思わされる。

来年は、新たなる施策を打ち出さねば。

 

おじゃら画廊

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