◆◆◆ 1053 ★ コラージュ作品 ◆◆◆

 

2007.11.27

ぼんやりとつくっていたら、このような完成形になったヴィーナスちゃん。

さすが、元の絵がいいと、完成度高いわぁ。

こんなに巨大なコラージュを作るのははじめて。

50号の枠に、3枚のコラージュを展開。

ティッツアーニ、マネ、オジャラ。

おほほほ。この他、未公開の裸婦というのも一枚あるのだが、ほんとは、この作品にコラージュというのもいいかもなあと思う。

モディリアーニのように伸びやかで黄色い裸婦である。笑。

モディリアーニの絵ようなの?

そうなんだよね。汗。

構図とかは似てると思う。

まあ、モチーフが裸婦なんだから、誰が描いても、裸婦にしかならないんだけどさ。

この前、テレビバングミで、「モディリアーニの絵は、かぶりつき効果」などという解説をしていた。

かぶりつきというのは、至近から、クローズアップした状態の構図で、物凄い迫力があるという意味らしい。

個人的感想を言わせてもらうと、絵がデカイので、カンバスに入らないだけだと思う。

彼が、その効果を意図していたというよりは、絵がでかかったに違いないのだ。(少なくともアタシの場合、そういう理由で手足が切れてしまう)

まだ、あとりえでしか展示をしていない裸婦

今日は、午前中別な仕事のためパソコン。

午後からギャラリー入り。

昨日塗ったペンキ枠に、作品を貼り付けてゆく。

この作品だと落ちるかもなあ。

という出来具合。

やはり、公募というのは、3日で準備するというものではない。

日ごろから、このようなことがあっても出せるような作品作りをしておかなければならないということである。

何かをするにしたって、勉強になる。

結局夕方までかかって、2作を枠の中に配置。

最初はコラージュ作品と思ったが、公募なので、ティッツァーニのヴィーナスがドーンと配置されている品は、却下になること必至。

たはは。

公募というのは、作家の力量を見るためのものなので、自分の作品を出さなくちゃなのよね。

ということで、急遽仕切りなおし。

よくよく見たら、その筋(人の著作物を利用した作品は不可となっていた。ひ

公募って大変なのね。汗。

あだち区展は、何でも可という恐ろしい会だからなあ。

著作権のことを考えないというワケではない。

ちゃんと理解していれば、文句はつけられない。

例えば、作者の死後50年以上経った作品とか、発表から50年以上経った作品などのようにである。

国宝などの平面作品の場合、誰が撮っても、正面から撮影した写真はほとんど同じ結果になるため、裁判になったときには、利用者は権利を侵害していないという判定になるらしい。

人の似顔絵などであっても、有名人の場合には、肖像権というのがある。

だから、イチローとか、王さんとかの写真を勝手に使ってはいけない。

それを絵に起こすと二次的著作権というのが産まれ、それを作った作家に著作権が発生するという話になる。

イラストなどの似顔絵の場合、そういう理由でギリギリセーフという話にもなる。

あとは、こちらが描いた肖像の本人が、利益を侵害されたという理由で、作家を訴えるのかというリスクを勘案する。

例えば、有名なイラストレーターや画家に肖像画を描いてもらえるのであれば、モデルさんの方が歓迎という人だっていないわけではない。

イラストや作品が、著しく、肖像権の持ち主の評価を下げてしまうとかね、悪評を撒き散らしてしまう作品は、訴えられて損害賠償を支払うという話にもなりかねないということでもある。

どちらにしたって、デュシャンはアタシを訴えたりしないと思う。

ミケランジェロ(モナリザ)は、著作権切れ。

というように、白黒はワリにハッキリとしているのである。

ピカソの作品なんかは、ヤバイと思うよね。まだ死んでから50年経ってないし、遺族が作品の管理をキチっとしているし。

アタシも、ネットで人の作品を公開しているようだけれども、実はちゃんと研究してあって、ポスターや、パンフレット、ポストカードの画像は(告知のために作られた販促品であるから)オッケーという、業界の暗黙の常識にのっとって作品を公開しているのである。

もちろん、何か不具合があれば、削除する覚悟でもある。

印象派の画家の場合、100年ぐらい前に描かれて、早死にした人は死後50年経っている場合もあるからね。

そうすると、著作権が切れて、民間のポスター会社やなにかが、こぞってカレンダーやノベリティー(カップやコースター、ポストカードなんか)に使うからね。

そういう理由で、画像がマーケットで大量に露出するようになって、そういう認知度が、好感度につながり、印象派ファンを増やしているという単純な構造である。

 

おじゃら画廊

Established 1998 Rica's Bar WEB SITE & Since 2003 Atelier Ojara.
Copyright (C) All Rights Reserved by Rica Ojara.