◆◆◆ 994 ★ 絵の価格を決めよう ◆◆◆

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2007.9.30

足立の画家・作家展では、作家さんに、絵の値段を決めていただいた。

これから、作品も売ってみたいというような、趣味からスタートしている人は、なかなか絵の値段を決めることが出来ないでいた。

別に、ムリに売る必要はない。

「売らなければならない会ではありませんからね、まず、売るのか、売らないのか決めましょう。」

私は、そこからスタートしなければならなかった。

「皆さん、安心してくださいね、どうせ、売れたりはしませんからね。でもね、値段をつけなければ売れませんけどね、つけておけば、売れるかもしれませんからね、値段つけておくのは悪くないですよね。」

展覧会で一番大切なことは、自分の作品をいくらで販売するのかを決めるという作業である。

もし、売らないことにすれば、それは、最もエネルギーを要する作業から開放されることになる。

参加費を払い、決められた時間に絵を持ってくればよいのである。

どの絵も、一生懸命に描かれた、ヨイ絵である。

ヨイ絵だというのは、大切なのだ。

中には、何枚もの作品を持ってきて、一番良いのをアタシが選んだりもした。(ヌードの作品に即決。)

オジャラ「いいですか、作品に値段をつけるというのはね、物凄い、嫌な作業なんです。

でもね、ウチの画廊はね、画廊が値段を決めるという画廊ではないんです。自分で決めてくださいね。

絵を売ろうと思うとね、他の人がいくらで売っているのか、どんな作品がいくらなのかが気になりますよね。

ですからね、銀座の展覧会やなんかを見に行くわけですよね。

そんでもってね、相場というのが解ってきたり、売れている絵も見たりしますからね。一年ぐらい続けていると、絵の力も上がってきますから。

そういう理由で、絵に値段をつけろと私は言ってるんですよ。

みなさん、有名になる気で、小品作って下さいね。」

というような解説。

皆さん、ニコニコである。

「自分の絵が売れる」かもしれない。

美しい響きである。

オジャラ「いいですか、この展覧会はね、来年もやりますからね、皆さん、売れる作品を作っておいて下さいね。よく勉強してくださいね。売れてる絵を見て歩いて下さいね」

オジャラ画廊で展覧会をやると、鍛えられるぜ。笑。

自分の絵に、販売価格をつけるというのは、他の絵を見て回るということに他ならない。

私は、実際に売買されている絵とその価格を知ることが、作家にとって、もっとも力が上がる作業だと思っている。

もし、絵にたいして差がないのに、その人の絵だけが売れて、自分の絵が売れないのだとすれば、その人は、絵以外の何かも持っているということになる。

それが何なのかも研究すれば、アナタの絵も売れるかもしれない。

ということになる。

人の絵を見て歩くと、自分の絵が、いかに稚拙なのかということが理解できる。

結局は、ここからスタートしなければならない。

一人きりで描いているだけでは気づくことはできないのである。

足立区の文化祭でも、参加の皆さんは、いつも描いている絵が大きめなので、小品を作って下さいとお願いをしておく。

小品を何枚も持ってくれないと、グループ展などに発展しないからである。

ご案内を郵送で差し上げているので、皆さん、私のところにきては、「今回は、出せなくてごめんなさい」

などと申し出てくださる。

私も、今年の企画は、急だったと思う。

少なくとも5月ぐらいにはご案内を出したいというスケジュール。

そうすれば、10月までに、小品の3枚ぐらいは描けるのである。

嫌まあ、売れたりする作品になるのは、まだまだこれからの話だと思う。

売る気の小品を手がける。

それを仕掛けるのが画廊業ということのよう。

なるほどねぇ。

画廊の女将になる日は遠い。

概ね、今まで趣味だった人は、「なんだか、やる気が出てきましたぁ」などと言い、画廊を去ってゆくのである。

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