◆◆◆ 950 ★ 一週間の出来ごと ◆◆◆

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2007.7.15

「もちつけ。きっと届く」

金曜日だったかなあ。

母の知人が訪ねて来てくださり、絵が気に入り、一枚求めて下さった。

ありがとうございました。

彼女は、前から絵が欲しくて探していたのだが、ご縁のものなのでと、即決してくださった。

手持ちの超豪華額に入れて、持ち帰って頂く。

相場がわかっている人が見れば、アタシの絵は安い。

銀座価格、額付き最低6万円(サムホール)の所、その半額以下でお出ししているのである。

絵の値段を見て「ああ、こんなに高いのか?」

と思う人は、まだ、絵の相場というのを十分に理解できていないということになる。

少しずつそういうのに、慣れてもらわないとならない。

そういうことになる。

パン吉さんも言ってたけど、やっぱ、絵って高いものだよなあ。

ブランドのバッグや何かと比較すると、(絵は100年持つことを考えれば)安いもんだと思うけど。笑。

そういう意味では、画商の人たちが頑張って、値段を上げていったというか、相場というのを作ったってことだと思う。

日本のアートマーケットというのは、もう、ずっと昔からあったわけで、平安期とかの絵巻なんかも、未だに残されている。

絵の歴史は、和紙の歴史と等しい。

そういう事のよう。

当時は、紙そのものも高価で贅沢な品だったから、高かったのは仕方が無い。

絵の具だって、岩を砕いて自力調達。流通網が発達していなかったので、手に入れるのは大変だった。のでお高い。(宝石を粉にして絵の具にしたワケだからね、大変な労力)

もともと、庶民が親しむという筋の品ではなく、超リッチだけが所有できた、宝物の一つってことである。

そこから流れてきたと考えればね、今だって生活必需品ってことでもないもんね。

必要がないのに、持つというのは、ある種の贅沢品なわけで、安すぎても売れないという別な側面も持つ。

台風は来る来ると言いながら、結局ウチには来なかった。

小雨なのに、展覧会を休むというのも変なので、ギャラリーに行って、絵を描くことにする。

ま、留守番をしながら絵を描くというのはいつもの事だし、絵が描ければ、場所は何処でも構わない。

今日は、ギャラリーを開くまでに作った、小さい間取り図や、外観図、ロゴのデザインなどをメモ描きした紙を、写真用台紙に貼って、作品集のような品を作る。

それから、リンゴの絵やなんかに、小さいドローイングを加筆したり、抽象画、薔薇なんかも描く。

時々は晴れ間も見えて、静かな一日であった。

中が気になる様子の人が何人も通ったが、中には入れずに帰ってゆく。

まあいい。アトリエは、小さい庭を通り抜けて、更に玄関を開けなければならず、ハードルが高かった。

それを考えれば、外から中が見えるというだけでも、素晴らしい。

画廊というのには、入ったことが無い人がほとんどなのだから、仕方が無い。

あんなに画廊巡りを一緒にしているお友達でさえ、1人では入れないというから笑える。

画廊って、1人で入るもんだけどなあ。

アタシが何を待っているのかといえば、てぬぐいの到着である。

てぬぐいが到着したら、もう少し、近所のポスターを増やそうと思う。

それから、版画芸術の今度の広告データが出来る。

いやあ、本格的に画廊スタートというムード。

それにしても、作田センセイの絵は、やっぱスゴイよなあ。

刷り物になるだけで、この迫力。並びたくねぇ。

ポスターも作らないと。

というように、自分の展覧会はもう終わった気分。

冬の展覧会でいいかぁ。みたいな。

画廊業って、忙しいのね。

会期が一週間単位っていうのがムリあるよなあ。

十分なプロモーションができないもんねえ。

それから、父の写真展に、どの写真を展示するのかという話もする。

オジャラ「あのさー、写真を見る人はさ、写真に動きがあるかどうかだけ見てるんだからさ、風景でございますというのではなくて、もう少し動きのあるのを探してよ。」

オヤラー「動きなんて意識して撮ったことがねぇから、そんな写真ねぇぞ」

オジャラ「見るほうは、そこしか見てないんだよね。(中国の写真だけでも)1000枚以上もあるんだから、何かしらはあるはずだからね。写真が動いてないと、素人の写真と思われるよ」

オジャラ「あとさー、ポスターって縦長だから、縦長の写真にしてくれる?来る人はね、その一枚の写真を見て、他の写真も見てみたいって理由で来てくれるんだからね。よっぽどよくないとね。」

などと手厳しい発言。

見る力というのは、表現する力とは別な場所にある。

流石に、大量に見てきただけの事はあって、別に、出展する人に何かを言う必要もないのだが、そういう話になるのだと、自分でも驚いた。

いやまあ、借りてくださるという方には何も言わないとおもうけとね。

父の作品をいくつも見ているアタシにしてみたら、もっと動きのある、美しい作品もいくつもあるということを知っているので、探せば見つかるという確信もある。だから、こういう話になった。ということになる。

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