◆◆◆ 947 ★ 失敗につぐ失敗 ◆◆◆

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2007.7.9

オープンから10日も過ぎてやっとコーヒーの味も安定してきた。

母は毎日コーヒーを入れる練習をしている。(コーヒーメーカーだけどさ。)

最初は、煎りも挽きも甘かったので、色が薄かったり、味が酸っぱくなったりしていた。

シッカリと挽くと、コーヒーの風味が広がって、まあ旨い。

アタシは、母とイロイロな場所で食事をしてきたが、あんなにまずいコーヒーをいつもよく飲めるものだと感心していたものである。

さすがに、自家焙煎のコーヒーを飲むようになり、母にもその違いが解ってきた感じ。

カフェの看板はあくまでも仮の姿なので、まあ、やる気がなくても仕方が無い。

画廊の方ガンバルわ。

それでも、お店を開けていれば、結構な人が通り、恐る恐る外から中を覗いてゆく。

ショーケースも見てゆくし、あとりえで展覧会を開いていたときよりもずっと、作品をみてもらいやすくなった。

アトリエは、ガラガラと戸を開けて中に入らないとならなかったしね、ホント、来るほうも大変だったと思う。

昨日は店内の小さい油彩にやっと値段をつけ終わる。

あとはてぬぐいの到着を待つのみ。

てぬぐいの到着かぁ。

夏が終わるまでに届くんだろうか?

そうして、昔の銅板画を袋詰めしたり、小さいドローイングを広げたりしていて、あの頃はよく描いていたよなあと思い返す。

絵を描いている時間のほうが、袋詰めしている時間より楽しいもんなあ。

そうして、小さいドローイングの中に、小さい夢を詰めては箱に入れてゆく。

絵を買うというのは、不安なものだからね。

高いんじゃないか、買わなきゃいけないんじゃないか、そういう気持ちが沸いてきて、なかなか中に入れない。

ちゃんとした画廊であれば、作品を押し売りしたりはしないものである。

この前マルイに来ていたラッセンの版画展示会なんかも、噂ではよく売れたらしいけど、ああいう画廊があると、「ムリヤリ買わされた」みたいな気持ちになるもんなあ。

全く別な業種なんだけどね。

第一、100万円の版画を買うほうが間違っている。

新品で当日他の画廊に持ち込むと15万円とか、せいぜい30万程度の価格にしからならない。

差額は、購入者の勉強代ということらしい。

それでも、あのように高い値段で販売してくれているとちゃんとした画廊のちゃんとした絵画作品が安く見えるから、必要悪ってことかなあ。

業界の役割分担みたいなものがあるのかもしれない。

というように、失敗をしながらも、何とか営業をしつつある。

最初の何名かのお客様には、コーヒーが不味くて、ホントウに申し訳なかったです。昨日には戻れないのだから、応対を失敗した話をいつまでしていても仕方が無い。繰り返さないことが大切である。

もし不愉快だった方がいらっしゃったら、深くお詫びします。

絵は時々入れ替えがありますので、アート好きな方、是非見に来てください。

なんとなく気づいてはいたが、カフェのオーナーには向いてない。笑。しかしながら、有料のメニューを置いておかないと、ホームレスが入ってきてしまうことがあるらしい。

冷房が効いているし、タダでお茶やお菓子が出てくるので、スタートから終わりまで、ずっといるという人もいるらしい。しかも毎日。

近くに大量に住んでいるので、そういった事態だけは避けなければならない。

喫茶店にしておくのは、その対策も兼ねている。

場末には、場末なりの仕組みが必要なのである。

早くセルフ式のコーヒーメーカーを買いたいぜ。

今の経済状態では当分ムリっぽい。

おまいら、これに懲りずに、絵を見にきてくれ 人生を賭けてかいておる ToT 

という気持ち。

人が来ないなりに、画廊をオープンしたというそのことそのものが持つ力というのは今までとは違う手ごたえはある。

ウチの母は、「お店を持つってお金のかかることなんだね」などと、つくづく驚いていた。

トイレの設備だって、音姫、便座を拭くクリーナー、手洗い器、便器、手を拭くペーパー、ゴミバコ、掃除用具というふうに、イロイロな品が必要でありそれぞれに金がかかっている。

世の中にはイロイロな店があるが、ウチの母ほど、画廊に入った事のない画廊主もいないよなあ。笑。

そうして、ギャラリーステーションという雑誌で、「貸画廊」という雑誌が出版されるので、そちらへの掲載を依頼する。(有料だけどさ。笑。)

コアターゲットに直結するし、ウチの画廊は、他の画廊にはない特徴がある。

企画をしない貸し画廊というのは、借り手のほとんどが趣味の人ということになる。

画廊を探している人は、物すごい多いのである。

どこで展覧会をすれば、楽しい時間になるのか。

ここが重要である。

画廊の中には、事務所スペースがあったり、給湯室が外だったりすることもある。

まあ、絵を見る空間であり、お茶する空間とは違うってことなのだろう。

所が、菓子画廊の展覧会というのは、どこでもお菓子が広がっていて、お茶を飲んでゆけと言われるのに、設備がプアーだと思うのだ。

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