◆◆◆ 843 ★ MAPのデザイン ◆◆◆

2007.1.27

今回は、イラストの点数が物凄い多いということもあり、なかなか進まない。

どちらかといえば、カシュー中毒になりつつあり、気分が散漫という理由からである。

それでも、ボチボチは進んでいる。

地図の中に文字を入れたりするのは、本当に大変な仕事で、(もらった原稿を貼り付けるだけというのもあるんだけどね、全部打ったりするのもある。)

地図をトレースしたりするのは、描画の力が上がるとは思うんだよね。

まあ、全体の色使いとかね、やっぱ、何だかんだ、作っているとデザイン力というのは上がってくるなと思う。

デザインというのは、絵が出すぎてもダメだしね、見る人が、見やすい。伝えたい情報が伝えられる。

そういう機能的な部分が大切ってことになる。

こちらは、メインのイラスト。

日暮里・舎人線の終点、見沼代親水公園駅(駅の絵はないけどさ)付近から公園を見下ろした感じ。

ビミョー。

ハーネミューレは、やっぱ、インクの広がりとか滲みがイイわぁ。

この絵は、途中の段階。

一旦完成するも、もう一枚描くことに。

この前も、3回位作り直したかなあ。

まあ、フツー。

アタシの場合、構想を練るということはなくて、いきなり本画なので、何枚か描いて、ある程度見られるようになってゆくという感じ。

やり直しの効かない画材を使っているし、自由な線の持ち味は、カチっと下書きなどしないで、手の運ぶままに作るほうが楽しい。

絵というのは、リアルの人は、どうしてもリアルの絵になってしまう。

写実派の肖像画というのは、大量に残されている。テレビなどを見ていると、解説者は、「この作家は徹底的に写実にこだわった画家だった」

などと解説するが、アタシは、そうは思わない。

写実的な絵にしないと気がすまないのである。

もしくは、勝手にそういう絵が仕上がっているのである。

それは、アタシには、そういう絵が描けないというのと同じで、彼らは彼らで、写実から離れて絵を作ることすら出来ないという世界。

それはそれで、辛いのよ。

ウチのパパ(オヤラー)が応援している、中国の画家

ヤンさん(楊 紹良 油絵展)が、三越本店の6階ギャラリーで個展を開いている。1月30日(火)〜2月5日(月)まで。

母と、叔母と3人で見に行く。

彼は、徹底的な写実の人で、「そういう絵になってしまう」と語られていた。

もちろん、「写真ではないので、写真以上」へのこだわり。

作家というのは、そういう意思を持って作品を作るものなのだ。

200万越えの作品は3点も売れていて、それはそれで驚きだった。

母も叔母も、赤丸が、売れたという印だということも知らなかった。

上の階では、両洋の眼、その下では、21世紀のエコールドパリ展などが開かれていたこともあり、デパートのギャラリーは、収集家でございますという皆様で溢れていた。

ヤンさんの展覧会にも、そういう方が流れてきて、彼の絵の写実に心を動かされていた。

それにしても、父よ。娘を応援しろっ。

まあいい。

父の価値基準というのは、世の中でも例がない。

彼の収集スタイルは、「定価を、自分の言い値になるまで下げてくれれば買う」というコンセプト。

世界中を旅して、数々の土産物を、「言い値まで下げてくれたから、買った」

というコレクションである。随分と金をかけて持って帰っている。

こうなると、購入動機は、値下げ幅ということに他ならず、「10万のものを2万に値下げさせて買ってきた」

というコレクションが、ショーケースに並んでいるという実態。

安物の掛け軸には、桐の箱を誂え、来る人来る人にコレクションを見せるという日々。

アタシも、展覧会や画廊、骨董店なども見て回っているけど、あのような収集品は、他に聞いた事がない。

他に例が無い=新しい

という意味で、それはそれでアリだよなあ。

それにしたって、2万円の美術品(古いだけ)を見せられた人も、ついてないよなあ。

価値のあるものを見せてもらえるのであれば、嬉しいけどなあ。

価値って、何なんだろうねぇ。

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