◆◆◆ 826 ★ 初仕事 ◆◆◆

2007.1.6

6日には、世界堂からカンバス200枚が到着するので、アトリエに詰める。

今日は大雨で、物凄い寒かったんだよねぇ。

宅配会社のオッサンも、指定時刻に遅れ、しどろもどろ。

いやあ、仕方ないよなあ。

冷蔵庫位ある大きい荷物を、もうかなり高齢のオッサン一人で運んできたんだから。

アタシは、玄関に積まれた、その箱を解体。

自分が外に出られないからね。

そんでもって、同梱してあったジェッソを取り出し、早速下塗りにかかる。

厚塗りの油彩は、どうしてもひび割れしてしまう。

絵の具の下塗りだけでは、絵の具の脂分がカンバスに吸い取られ、ツヤツヤ感も残らない。

ということに気づき、問題を解決しなければならなかった。

画材店のネットショップで、下塗り材を物色していて、前から気になっていたマツダのジェッソを2缶買うことに決める。

ジェッソを使うというのは、邪道という気がして、いままで気もちが進まなかったのだが、ひび割れすると、買った人がガッカリするからね。笑。

絵を沢山みてあるいていると、古い油彩って、ほとんどひび割れているからさ。まあ、ひび割れるものだと思えば、どうということはないんだけどね。

それでも、ひび割れにくい環境を作れるのであれば、作家として、そうするべきなのである。

それにしたって、体に悪そうな臭い。

これが、カンバスというカンバスに広げられ、一斉に乾燥するのだからたまらない。

アタシは、久しく使っていなかった乾燥棚の上にある油彩という油彩を取り除き、結構な数の下塗りが出来るということを確認して、どんどんと作業を進めてゆく。

大きい作品はどうせ売れないので、売れ筋、SM、0号を中心に、どんどんと塗ってゆく。

ジェッソは思いの他薄いので、これは、もう一度下塗りしないとなあと思いながら、既に、シンナー臭で、アタマが悪くなっていくという気持ちでイッパイになっていた。

もう、乾燥棚に絵を広げられないという100枚を塗った時点で、今度は、積み上げてある、絵を描き終えているカンバスを点検する。

サインの入っていない絵にはサインを入れ袋詰め。

どーしようもない絵は、描き直すことに決めて、別な山を作る。

3号を入れるには、袋を買わないとなあと思いながら、まだ未着。

そうして、袋詰めされた作品は、自宅に持ち帰られ、たぶん永遠の眠りにつくのである。

あとりえは陶芸釜を入れるという状況ではないよなあ。

ヤフオクでは、新古品の絵の具が大量に出ていたので、それを落札。

文房堂の絵の具は、練りが硬くて(顔料が沢山使われているということ)、発色がとても美しい。

アタシは、絵の具というのへのこだわりはあまりなくて、安売りの絵の具を使うということが多い。

もちろん、基本の色というのは4色ぐらいある。

それに、安売りの絵の具が加わり、今までとは少し違うといったテイストの絵になるので、それはそれでアリかなと思うのである。

今回は、ブルーグレーという色と、ベージュのような色を大量に購入したため、2色をベースに抽象画の連作を作ろうと思う。

大谷さんの絵なんか見ていると、グリーンとショッキングピンク、白の3色のコントラストで、独自性を作り上げていて、あれはあれで、アリだよなあと思うことが多い。

たった3色で独自の世界なのであれば、そういう、個人の色使いというのを持つというのは悪くない。それが、例えば安売りの絵の具であってもである。

それから、要望の多い、猫の絵と天使の絵をもっと作ろうという目標。

売れるので、薔薇も描くと思う。

概ね、女→薔薇→抽象

という順番で習作は続けられ、抽象画になる頃には、カンバスは、かなりの厚塗りになっている。

人体の表現というのは、想像以上に難しく、それは、描いている者にしか解らない世界である。

稚拙な自分の線を見つめて、次の絵を描き、心の乱れなどが出ているなあとか、線があと一歩だと思うワケよ。

それにしたって、もう少し何かを何とかしないとなあ。

とりあえず、ゴロゴロしている絵をなんとかしないと。

ということになる。

絵って邪魔だよなあ。皆さん、どうしているんだろうか?

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