◆◆◆ 813 ★ 大竹伸朗展 ◆◆◆

2006.12.11

やっとの事で、足を運ぶことが出来た。

大量に展示されている作品群は、ただスゲーの一言。

1人の人間がこれだけの作品を作ったというのがまずスゴイ。

が、父親も助手として共同制作をしているなどと書かれていたので、まあ、1人ではない。

そうだよなあ。助手が1人いるだけで、大きい作品がはかどるもんなあ。

廃材の立体作品なんかは、あまり心が嬉しくなかった。

でも、平面と比較すると、大竹さんらしさは出ていると思う。

平面の作品というのは、イロイロな画材で描かれてはいるが、独自の世界がでないように気をつけているだけあって、誰が描いたのか?

というような、顕著なオリジナリティーを感じることは少なかった。まあ、数で勝負的展覧会ということになる。

アタシは、会場を二週し、2時間半近く鑑賞した。

物凄い作品量で、冷静な判断力を失ってしまうということはあると思う。

ただ、日展や二科展なんかの展覧会を見るのとは、ちょっと違うよなあ。

何が違ったんだろうか?

大きさかなあ。大きい作品ばかりだと、本当に疲れちゃうけど、小さい作品やオブジェ、イロイロな画材で作られた幅広い作風は、本当に楽しめた。

MOMOの女将さんは、ご主人さまと二人で出かけて、あまりの量に気分が悪くなったなどという感想。

アタシは、気分はあまり悪くはならなかったけど、あれが芸術なんだろうかという、素直な疑問が沸き起こってくる。

まあ、現代系の作家さんって、「意味の無いモノを作る」というのが目標になっていることがあるからねぇ。

オシオッサさんの、「ビニール袋に入れた息」という作品だってさ、まあ、ある種のそういうゴールをクリアしていないワケではない。

意味はあると言い張っていたけどなあ。笑。

しかも、意味は教えてくれないのよ。

その後、ギャラリー椿で開かれている、桑原弘明 さんの展覧会へ。

電話して、営業時間を確認して、6時30分までだというので、10分位は見れると思っていったのに、もう展示品の中を覗くという時間は終わりましたとか言われてしまう。

それならば、そう言ってよ。他のギャラリーの展覧会を見れたのに。

作家さんは、折角来てくれたのだからと、自ら一つ見せてくださった。

桑原さんの作品は、10センチ前後の小さい箱に、5ミリから2センチ程度のいくつかの窓があり、中を覗きこむという創作品である。

中には、彼の作ったオブジェがあり、箱の外側にいくつか作られた窓に、マグライトで光を差し込んで、いくつかの風景を楽しめるという品物である。

文だとよく解らないと思う。

アタシは、彼の作品は、テレビで見たことがあって覚えていた。作家さんの名前は覚えていなくても、作品に対する記憶があったということに他ならない。

そして、そんな作品は、実際に見たら、どんなものなんだろうというのを確認に行ったということになる。

4つあった販売品は完売しており、あとは、数十個の箱が展示されていた。

光を当てないと中は見れないし、箱の外側も蒔絵とか、金属を腐食した銅錆色に仕上げたりしていて、デリケートな作品なので、展示は、アシスタントがマグライトを持って、観客が中を覗きこんで楽しむ。

というような展示方法であった。

あれだよなあ。アシスタントのおねーさん、みんなキレイだったから、メイド服とか着せてデモンストレーションしたら、大量に人が来たよなあ。

オジャラよ。そういう展覧会じゃないぜ。

ま、イロイロな展覧会を見ているとね、平面の展覧会がいかにつまらないかというのが解ってくる。

いくら入場無料だからといったって、電車賃だって、時間だってかかるわけでさ、「ああ、行ってヨカッタ」という展覧会じゃなくちゃイカンわけよ。

そんな展覧会滅多にないんだけどね。

でも、無いワケではない。

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