◆◆◆ 797 ★ ウリウリちゃん ◆◆◆
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2006.11.27 |
綾瀬で開かれているクロッキー会に参加していたときに、画廊オーナーという方と知り合いになる。 彼女は、貸し画廊のオーナーなので、クロッキーなどに参加し、借りてくれる作家さんを開拓している。 とまあ、そういう理由で、クロッキーに参加しているように思われる。 企業努力ってことで。 彼女のギャラリーは兜町。 八丁堀からは至近で、アタシは、バイトの昼休みに彼女のギャラリーに足を運んだ。 そうして、彼女は、近くに売り画廊があるという話を教えてくれる。 貸し画廊 売り画廊 そういう違いが画廊にはあるということになる。 アタシは、売り画廊のことを「ウリウリちゃん」と呼んでいる。 ウリウリちゃんでデビューできないと、絵で成功することは不可能である。 |
この人、誰なんだろうなあ。 |
であるからして、ウリウリちゃんの研究を、もうそろそろスタートしようと思っている。 どこでデビューするのかは、画家生命に関わる重大事項である。 変な画廊で展覧会を開くよりも、ウリウリちゃんが、是非扱いたいという作品になるという目標が一つ。 そっちが先に必要であることは間違いが無い。が、もう一つ、画家にはやらなければならないことがある。 いくつかあるウリウリちゃん、そういう中でも、自分の作品がそれなりに受け入れられる客筋のいる画廊を研究する。 そういう作業をこれからしようという話である。(というかさ、別にそういう意思をもって、研究しているということでもない。向学のために、画廊巡りをしていると、そういう画廊に入ることがあるって話で) ウリウリちゃんに、自分で作品を持ち込んだりしてはいけない。 最低でも、誰だれさんから紹介されてね、という、まあ、推薦のような話がないと、けんもホロロに追い帰されてしまう。 らしい。 噂よ、噂。アタシは、絵を売り込みに行った事はありません。 |
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アタシは、兜町の、証券取引場至近、(取引所前の大和証券の横を入って50メートル程行った左側)にある、ベースギャラリーに足を運ぶ。 外見地味なんだよね。 中には、大竹さんの作品がズラリ。 うっひょー。ツイてるぜ。 現代美術館まで見に行こうと思っていた所だったけど、あれぐらい大きい展覧会だと、都内の画廊もタイアップで、必ず作品販売をしているということをアタシは知っていたのである。 それが何処にあるのかは、よく解らない。 (→美術雑誌なんかには大々的に書いてあると思うけどね。買わないから。) そうして、今回は兜町にあったということになる。 何故、そんなことを知ったのかといえば、三岸節子の展覧会が三越で開かれていたときに、銀座の画廊で、彼女の展覧会が開かれていることを知る。 そうして、ついでに行ってみたら謎が解けたということになる。 何で、どの画廊か解ったのかなあ。会場掲示のポスターかなにかに、ボールペンで、画廊の名前が書いてあったのよ。小さくね。 それを見逃さなかったということになる。そうして、その画廊を自力で探した。という話になる。 アタシは運がいい。そこには、美術館よりも良い彼女の作品が並び、アタシは値段まで知ることが出来た。 |
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美術館、テレビ、美術雑誌、そして、ウリウリちゃん。
美術業界が団結して、作家さんを応援します。とまあ、そういう鼻穴の広がり方である。 仕掛けているのは、ウリウリちゃんかもしれないと思えてくる。 美術界の裏側というのは、やっぱ、画廊が仕切っているというとになるのかもしれない。 どちらしにたって、美術館に展示されている品とは、少し筋が違う(筋向け)作品が並んでいるはずなのだ。アタシは、その筋が、どんな筋なのかを確認したかった。多少は絵が売れてくれないと、自由な創作活動が出来ない。 画家を目指すのであれば、画廊筋で売買されている絵を研究するのは大切である。 そうして、どの絵を見るのかといえば、ウリウリちゃんで、どの絵がいくらで売れたのかというのを見るというのが、最も勉強になる。 売れている絵の傾向と、何故それが売れているのに、自分の絵が売れないのかというのを考える。 そうして、売れている絵のレベルまで、自分の作品の完成度をすりあげてゆく。 そういう作業を繰り返す。 画家志望のすることは、たったそれだけである。 ああ、あと、バイトもあるよなあ。たはは。 |
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