◆◆◆ 790 ★ キッチンミナトさん閉店 ◆◆◆
最近忙しくて更新できないので、オヒマな方は、作田センセイのサイトから行ける、
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2006.11.16 |
オジャラの絵を置いてくださっているキッチンミナトさんは、今年の末で閉店することに決まったらしい。 マスターは、オーナーシェフで、もう高齢なので、定年退職したい。後継がいない。 まあそういうことのようである。 70席以上もあるレストランなので、それなりに人も置かなくちゃならないし、マスターにしてみれば、味が守れないだろうという所が不安のようだった。 シェフが変わってしまえば、味が変わるのはまあ仕方が無い。 でも、旨ければ別に構わないと思うんだけどね。 商売というのは、営業時間と、営業時間外に分かれていて、営業時間外はポッカリと時間が空いたりしてしまう。 そうすると、そういう合間に、競馬やパチンコに走って、借金を作ったりする板さんというのが実は多い。 店の仕入れなどを任されると、仕入れの金をピンハネして、自分の借金に充当したりもしてしまう。 それは、どんな飲食店も持っている不安要素である。 であるからして、自分の店を、自分できりもりしている「オーナーシェフ時代」の店というのは、繁盛していて、味も旨かったりするのだが、例えばシェフが店の人に厨房を任せたりすると、ぐんと味が落ちてしまったりすることが多いのである。 まあいいか。全部がこうとは限らないが、小売店について学ぶと、見たくない話も勉強させられる。 本当に力のある人は、自分で店を持つというゴールがある。であるからして、どっちにしたって店を去って、新しい店ができるのである。 料理ができても、金の計算ができないという人は、一生安く使われるだけなのだ。 そうして、そういう、自分の勉強不足を、運や人のせいにしている人は、心も弱いのだと最近は思うようになった。 心が弱いということが悪いということではない。 心が弱いというのは普通の話なのである。 |
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アタシは、ワタナベさんに伺った、染色関係の専門店に早く行きたいのである。 そうして、渋紙の調達、紗やカシュー、薄め液の値段を調べて、一体この先、どうなればベストなのかをよーく考えたい。 てぬぐいデザイナーになりたいということではない。 それでも、芹沢ケイスケの作品が、菓子の包みやら、お茶の箱やら、暖簾やらに使われているのに触れるたび、作品というのはこうあるべきだと思うのである。 身近な所で、使う人に受け入れられるという物理的な結果だけが、己の作品を成長させる。 一旦作った型紙というのは、何度でも染めることができるし、売れ行きがよければ、色違いも作れるということになる。 ある程度の枚数の型を作ってしまえば、てぬぐいというのは、そんなに手間はかからないのである。 どうやって作り進むかというのを考えないとなあ。 型は、作れるときに適当に作るとしても、どういうタイミングで染めるかだよねぇ。 色違いを染めてくれなどというと単価が上がってしまうしねえ。 関西の染め屋さんに出すと、物凄く安いのだそうだ。 足立ブランドはどうなるんだろうか? ブランディングというのと、コスト計算というのは、同時に行われなければならない。 近場で作るから、高くてもいいということにはならないということである。 |
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11.23 いよいよ個展の日となってしまう。 とりあえず、設営が終わるまでは看板とポスターは貼らないことにする。 そんでもって、朝はイラストカットの直しをし、その後、アトリエに向かう。 新作や、自宅で描いたイラストや、グラフィックデザインのポスターなんかをアトリエに持ち込んで、額に入れたりする作業。 個展当日にやる作業ではないのだが、時間がなかったのだから仕方が無い。 アシスタントなどを頼める程の収益でもなく、できることをコツコツというので構わないと思う。 どちらにしたって、新作やポスターや、黒田さんが描いてくれたアタシの肖像画なんかを額に入れてアトリエに展示する。 黒田さんが描いたアタシの肖像画は、全員が、アタシが描いたのだと勘違いするだろうぜ。笑。 そうして、やっぱり違うんですね。などというに違いない。 |
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額に入れて飾ってあるいくつかの作品も、新作に差し替える。
展示用兼乾燥棚には、この前ミナトさんから帰ってきた作品を久しぶりに並べたりもする。 お帰り、アンドレア。 そうして、イロイロなイベントで外に持ち出された作品なんかも机の上に積まれて、ああ、こんなに描いていたんだという事実に、我ながら驚くのである。 どーすんだよっ。この絵はぁぁぁぁっ。 見るに耐えない作品は、描き直しているので、残された絵は、物凄く良いということでもなく、特に悪いということでもないという作品だということになる。 物凄く良い絵は、売れてしまうので。笑。 それから、電車の中で描いた小さいドローイングのスケッチブック5冊をどうするのかを考える。 邪魔だよなあ。 作家さんというのは、自分の増え続ける作品を、皆さん一体どう管理しているのか知りたいぜ。 |
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