◆◆◆ 775 ★ 藝大記念受験 ◆◆◆
2006.9.19 |
何て忙しいんだよっ。という時期にも関わらず、新作が出来た記念に、それで、藝大を受けるとになった。 先端芸術表現というのは、全く思いもよらない世界であり、その魅力から離れることは出来ない。 平面や立体などではどうせ受かりっこないわけで、また、受けようとも思わないのだが、私は、この先、新しいタイプの作品を一体どうやって発表すればいいのかが全く解らないので、誰かに聞きたいというのが、受験の理由である。 まあ、一時審査で落ちると、面接には行けないというのは、申し込んだ後に解ったんだけどさ。たはは。 受験者は120人程度。 去年の問題が難しかったので、今年は少ない感じだよなあ。 油画なんかは倍率40倍とか聞いたけど。 取手だからだよなあ。 しかも、駅からバスで20分。 うっひょーっ。バス停に到着してから校舎まで、構内を徒歩10分。さすが取手。 オジャラは、到着するまでに、クタクタになってしまう。 |
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受験の手順は、まず、受験票順に並ばされる。 それから、ポートフォリオと参考資料を係員に渡す。 いよいよ、アタシの番となる。 そうすると、係員の人に、大きい声で、(教授の)承認印がありません。 などと叫ばれてしまう。(物凄い大きい声だった) 周囲の係りの人は、集まってきて、そのことを確認する。 承認印の欄というのは、この作品が自分の作品かどうかを、誰かに承認してもらう欄のことで、大学教授などに頼むようにと書いてあった。 アタシがその印のことに気づいたのは、テストの前の日であったので、どちらにしても、間に合わない。 |
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最初に見たときには自著でいいのかと思っていたが、世の中そんなには甘くなかった。 私が添付の書類として渡したのは、自分で作った電子本3冊である。 自分で作って自分で出版した本を、読んだこともない人に承認してもらうのは間違っているぜ。 それに、アタシが作ったという証明を、アタシ以外に一体誰ができるというんだろうか? ポートフォリオの方は、彫刻、油彩、現代アート作品、デザイン、イラストなどが混在している。 銅板画なら、作田センセイにお願いしても印はもらえたと思うけど、他の作品に関しては、一体どうすればヨカッタんだろう? 例えば、作田センセイに頼もうとしても、今はオランダにいるからムリだよなあ。 今更考えても仕方が無いので、考えないことにする。 でもまあ、そういう、お墨付がないと、きっと資料はきちんと見てもらえないということなんだと思う。(嫌、まあ、そのせいで落ちたわけではないと思うよ。この世界は圧倒的な力の世界で、優れた人は、必ず世にでられるとアタシは信じている。) 誰も保障してくれない作品をみることそのものが、時間のムダだということかもしれない。 なるほどねえ。 ま、藝大受験初心者なので、その印の重要性について知らなかったのは仕方が無いぜ。 きっと、受験者のネットワークなどがあれば、何々学部のなんとかセンセイにお願いしてとか、そういう話があって、そういうコネクションが無い人は、著しく不利。とまあそういう世界なのだということである。 |
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そんで、また1時間程待たされて、いよいよ、筆記試験。 今回の問題は、 あなたの創作や研究にもっとも大切な基礎となるもりはなんだか、今までの制作活動もふまえて1000文字で書きなさい。 というような内容。 ビミョー。 去年の問題難しかったし、しかも、必要な情報を吸い上げられなかったってことなんだろう。笑。 願書の募集要項なんかを読むと、これから、アートと人との関わりを広げてゆける人を求めているというムード。 そういう意味では、イロイロと活動を開始しはじめているところではある。結果が伴っていないということ意外は悪くなかったと思う。 私は、自分でスタディしてきたアートのマーケットの事や、ドローイングの基礎力をアップさせるというのが大切だという話と、新しい考えを取り入れた作品作りをしたいという話を書き、もっと新しい表現について学びたいという言葉でしめくくった。 しゃぼんだまあおいそら調だったからなあ。 そこが問題だったのかなあ。 |
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