◆◆◆ 767 ★ 受験要綱をもらう ◆◆◆

2006.8.20

去年、向学のためにもらってきた、藝大大学院の募集要項は、アタシのアトリエに、オシオッサ嬢のサインを入れて展示されている。

ビミョー。

アタシは、先端芸術表現科なる部門があることをそのときに知った。

そりゃ、あるよねぇ。

去年の12月の時点では、その科の試験はもう終わったムード。

毎年夏に募集があるんだよね。

そんでもって、この前、オカモトタロウをDMWのメンバーと見に行って、その後宴会をしたときに、受験をしようか迷っているなどという話で盛り上がる。

「どうせ落ちると解っているのに、受験料3万円を捨てるようなものなので、もったいないからなあ。」

などと、本音の所を話すと、メンバーの一人が、3万円の猫の絵を買うから、それで受けてみたらどうかという話に決まってしまう。

理由は、「試験が論文だけで、定員割れかもしれない」という情報から、飲んでいた全員が、「ひょっとしたらということも、、、、」というムード。

しゃぼんだまあおいそらで、日々文章力を鍛えているからなあ。笑。

インターネットのホームページで過去の問題を調べてみる。

http://www.ima.fa.geidai.ac.jp/exam/master-kakomon.html

おおっ。去年の問題なら楽勝だったよなあ。

今年は、同じ筋では出ないだろうなあ。

まあ仕方が無い。去年の時点では、アタシは、今程現代アートについての理解が進んでいなかった。

たぶん、時期としては、今年しかない。(過去の作品というののプレゼンがある)

仕事も順調に増えてきているし、ボランティア活動とか、区のイベント参加なんかで、結構忙しくなっているので、このまま、実績を積んでゆけばヨイわけなんだけどね。

でも、新しい表現方法については、最先端の勉強をしてみたい。

新しい考え方を、他の作品作りに取り入れているのかどうか。

ここが、芸術か駄作かの境目なのだ。

日本には正しく評価できる人は多くないが、アメリカや、世界指折りの収集家であれば、作品を見れば、作家の意思に気づくはずなのである。

ご好意でお送り頂いたお金を芸大に払い込み、受験表や、志望動機などをまとめて願書を送る。

Sさん、お心遣い、心より感謝します。

今持つ出来る限りの力で、とりあえず挑戦してみたいと思います。

先端芸術表現科そのものは、校舎が取手なので、あまり人気がないということもあり、受ける側のレベルにバラつきがあるというのが、定員割れの理由じゃないかと思う。

現代アートの本質を理解出来ている人は、まだそんなに多くないというのがその理由である。

倍率は7倍程度。

北千住に住んでいてヨカッタと思ったのは、これがはじめてである。取手は逆方向な上に、一本で行ける。

受験に必要な書類を集める。大学を卒業したときと、今の名前が変わっているので、どうしようか、藝大に電話をかける。

「戸籍抄本など、昔と今の名前が併記されている公共書類も添付してください」などと言われる。

あれだよなあ。

結婚した女だけ、その書類が余分にかかるっていうのは、なんだか不本意だよなあ。

アタシは、区役所にも行かなければならなかった。

大学のときの成績は、

優>良+可という成績。

可というのは、間違いなく、1-2年時代の安易な学生生活を送っていた頃の評価である。

ま、あれはあれで楽しかったけどね。

2年のとき、澤内先生の商業経営論という素晴らしい授業に出会い、先生のゼミに入ることを決意。

商業経営論は、実は、3年、4年と同じ授業を3回も受講した。

それくらい素晴らしい授業で、普遍的なマーケティングの世界が広がっていた。

先生、お元気だろうか?

3年以降は、心を入れ替え、大学時代を振り返ったときに後悔しないように、一生懸命に授業を受けた。

教授の講義がつまらないときには、何故、このセンセイのプレゼンは、こんなにつまらないのに、この人が教授になれたのかを考えた。

おおっ。論文を書く能力が高かったのか。

アタシは、大学教授必須の能力というのを、大学時代に理解できていた。

アタシの文は、論文って感じでもないけどなぁ。

まあいいか。

「こういうことを勉強したい。」

という筋が、世の中に必要なテーマで、かつ、重要なテーマであることが大切である。

「アートマーケティング考」という本を、近々作りたいと思っていた。

それは、「イケダマスオ」の「美の値段」のような内容である。(←時代が違うからね)

アート界の事情というのは、奥深く目が話せない。

もし、有名になりたいのであれば、作品を作るというだけではなくて、その市場の構造や、有名になって行った人についても、知る必要があるのである。

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