◆◆◆ 765 ★ 東京藝大公開講座 最終日-2 ◆◆◆

2006.8.20

手前の作品は、トルソが横たわっている。

素焼きをピカピカに磨いたのは、下にある黒い石。

いつも石を探しているので、ピカピカには鋭く反応。笑。

流石に、ハートの石を集める会の会長だという話はセンセイには出来なかった。(←方針としては、勧誘は秘密裏に行うことになっています。)

この作品は、乾燥中にクビが取れてしまい、ツヤツヤにした肌と、貼り付けた部分の肌のマチエールがどうしても違うムード。

まあいいか。面白いから、このまま、貼り付けたボンドの上だけ、少し着色しちゃえっ。

という投げやりな作品。

こちらの作品も、自宅で制作し、藝大に持ち込むときに、手足が全て破損。

そんでもって、ボンドで貼り付けたところは、ずいぶんとザラザラしたマチエールになる。

であるからして、着色で誤魔化すぜ。

気持ちとしては、髪の縄の部分を白くしたいよなあ。たはは。

タイトル

「モンブラン多笑」嬢(裏は泉/デュシャンによる)

2006年8月20日完成 テラコッタ/石膏/蜜蝋

は完成。

左上の花は、実は作品には含まれないのだが、花瓶を持ち帰ってしまったので、アタマに差しておいた。そうしないと、壊れちゃう可能性大。

手に持たせているのは、焼く前に壊れてしまった花を紙粘土で再現。

アタマの上のハトは、何からも自由になって飛び立とうとしているハト。

こちらは、テラコッタの作品。

彼女の足元には、ゲーダイの彫刻室に落ちていたハートストーンを同時展示。

勧誘は秘密裏に。さりげなく露出。

ここが大事よねぇ。

「この石は何ですか?」と聞かれた時がチャンスです。「私はね、ハートの石を集める会の会長なんですよ」などと話すと、笑いが取れるのよ。たはは。

左上のトルソは、アタマをつけると、どうにも立たないので、台を買ってきてボンドで接着。

台の上に乗っている小さい品物は、落ちた腕の破片。

つけないほうが作品が美しいので、つけないことにしたのだが、捨てることもできない。

かといって、バラバラにしておくと無くなるので、同時に台の上に乗せておく。

右側は、もう一体作った「多笑」嬢。

こちらは、あまり手を入れる時間がなくて、まだ途中という感じ。

手前が、ニャンコ、黄色く塗ってみた人体。

実は、この黄色い作品には、驚くべきヒミツが隠されていて、この作品の解説をしたときに、皆さん、「あっ」、と声を上げ、最後に笑いが取れるという奥深い作品なのである。

ヒミツ?

教えてあげないのよ。

そうして、作品の展示とか、どんな作品を作るのかということだけじゃなくて、見た人が楽しんでくださるのかということを考えながら作品を作ることの大切さというのを学んだと思う。

一人で創作をしていては、きっと、気づくことは出来なかっただろう。

暑い中、一生懸命にご指導くださった先生方、本当にありがとうございました。

この夏の事は一生忘れないでしょう。

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