◆◆◆ 764 ★ 東京藝大公開講座 最終日 ◆◆◆

2006.8.20

これが、着色した作品。

アタシは、ワリに濃い目にかける感じ。

薄くかけてゆく作品も、それはそれで美しい。

好みの話だと思う。

とくに、奥のウサギは、白くして、あとで目を彫りいれて赤くしたいという計画。

真ん中のは、花を立てて乾燥するために作ったペン差しで、特に、重要な品ではない。

手前の人体は、実は、半分乾燥した所に粘度を追加して肉付けしたため、乾燥・焼いたときに、ガビガビに仕上がってしまう。

このままだと弱いので、強めに石膏を混ぜ、ジャブジャブとふりかけて、石膏がひび割れに染み込んだところで固まるような細工をする。

これで、当初よりは強い作品となったし、造詣としては赴き深かったと思う。

ウサギは、あんまり上手く作れなかったよなあ。

ガビガビちゃんは、かなりイイムードだったと思う。

手が少し太すぎたけど、私が作りたいと思っているフォルムになってきつつある。

マティスよ待っていろ。

というように、かなり作りたい作品はハッキリと脳裏にはできている。

こちらの作品は、「縄文式土器を野焼きで作る」という本に、「ツルツルした石で乾燥した土を磨いてから焼くと、焼き上がりもツルツルになり、カッコイイ」などと書いてあったのを参考に、結構シッカリと磨いてから焼いてみた。

北郷センセイも、近くに寄ってきて、「この肌はどうやって作ったんですか?」などと聞いてくる。

珍しいのかなあ。

アタシは、「国立博物館の前で拾った石で磨きました。二種類ありますけど、ツルツルの方じゃないと、こういうマチエールになりません。」

などと石を見せながら解説。

たはは。

かなり得意。

そんでもって、素焼きのままでも面白いので、このままそのツヤツヤ感を活かすことに決まる。

「蜜蝋を塗り、もっと光らせてもいいですね」というアドヴァイスを頂き、ちょっと蜜蝋を塗ったりもする。

リンゴを光らせているような気持ち。

手に花を持たせると、もっと、華やかになるのだが、表情が暗かったと思う。

アタシは、もっと毅然と前を向いている女を作りたい。

こちらは、掻き出した粘度で作ったケンちゃんと、コケンちゃん。

色を塗ると、予期した部分が反転するということを理解。

立体作品とは奥深い。深い黒にしたいと思っていた箇所には、深く白い色がついて、ビミョーに想定外。

まあいいか。

昨日には戻れない。

こんな小さな猫でも、並ぶとワールドとなり、猫の集会状態。

シッポのある猫は、どの猫も破損。しかも、つけた尻尾も破損。

はぁ。

構造的な問題ってことで、あとは、シッポが体に巻きついた無難な作品にするのか、もしくは、中に芯などをいれ、芯ごと焼いてしまい、最後に中にハリガネを通して強度をつけるとか、まあ、どちらかになると思う。

無難な作品かぁ。つまらねぇ。

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