◆◆◆ 757 ★ 銅版画教室 ◆◆◆

2006.8.1

オッパイの緑は、左にするべきだった。

太陽は赤かキイロに、下の小さい人物は他の色にする予定。

楽しいぜ。

今日は、作田センセイがお休みで、水谷センセイという方が教えてくださることになる。

なんでも、銅版画と木版の色版を併用される技法を使われる版画家で、ニキのパクリ作品には、是非、パクリ食で彩色したいと考えた私は、木版での色版作りのご指導をお願いする。

まず、紙に、重版を印刷し、それを、プレス機で版木に転写する。

そのときに、板には、「引き付け」と「見当」をつけなければならない。

また、プラスチックのシートにも、版、引き付けと見当、版の向きを転写する。

アタシは、2時間30分で、色版を完成させたため、非常に疲れてしまう。

はぁ。

これは、試し刷り。

版は、多少ズレてもオッケーなように作っている。

プレートマーク部分などの色版のサライが足りないムードだが、なかなかヨイ感じに仕上がる。

実物はパっとしないが、写真写りは物凄くよい。笑。

この技法で最も重要なのは、色をズレずに重ねるということだけであり、今日のご指導を頂いたおかげで、かなりの部分を習得できたと思う。

まさかいないと思いますが、もっと詳しく木版を使った色版についてを知りたい方は、こちらもどうぞ。

水谷センセイは、本当に自由に創作されていて、その作品にも驚かされた。

最近は(銅版画は)体に悪いので、木版が中心になっているなどという話もされる。笑。

水田「あとは、刷りをもう少しマットに出来るように練習を重ねてください。絵の具の乗せ具合、粘度、紙や版の乾燥具合などにより変わりますので」

などというアドヴァイスをしてくださる。

アタシは、余りにも疲れてしまい電車を乗り過ごして西新井まで行ってしまう。

もう年だよなあ。

今日みたいなムリはもうよそう。

腐食の具合もよろしく、ピンホールが出来てしまったことを除けば悪くなかったと思う。

圧をかけすぎて印刷すると、版が潰れる可能性アリ。

もう少し、プレートマークを頑張ってツルツルにしたい。

色版を作れるようになると、画面に色彩が広がって、本当に作品が良く見える。

良く見えるという言い方はちょっと違うかもしれない。

手をかけたぶん、作品が良くなってゆくということだと思う。

長谷川潔風といい、ビミョーにパクリ作品が続いているが、それは仕方の無いことである。

「潔風」と名づけられた作品は、本当に潔く、魚が裸婦の周りを泳ぐ姿からは動きが感じられる。

こんなささやかな動きであっても、あるのと無いのとでは大違いで、私は、その事を忘れない為に、この版画を作ったのである。

そうして、頭からは、芸術の葉が芽生えてきて、そこには、自由に飛び立つ鳩を添える。

何もかもから自由になり、これから飛び立とうという鳩である。

この作品も、線とエッチングだけで作られている。

面を作ろうかという誘惑に打ち勝つのか、それとも、加筆するのか。

版画というのは、いつまでも出来上がらない。

注)この作品は、刷るのに1時間半もかかるので、あまり刷りたくないんだよね。

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