◆◆◆ 721 ★ 額を作る ◆◆◆

2006.6.11

抽象画は、売れる気がしないのだが、悪くもないので、どうするか思案する。

市販の額だと合わないということもあり、廃材で、額縁を作ることにする。

全部を作るのは大変なので、とりあえず、一番上には、薄い額を乗せ、ガラスを挟む構造にしようと思う。

ガラスの装着さえ出来れば、あとは、そんなに問題がなく箱を作り進めることができるのである。

ペンキで塗ろうかとも思ったが、墨の方が早く乾くし、臭いもないので、墨汁を使うことにする。

何度か塗りなおすと結構イイ感じに仕上がる。

抽象画も、何枚かは良い出来で、描き直すという選択はない。

が、その良さが解ってい下さる方はまだいない。

それだけの話である。

自力で販売するのは、難しい世界なの。

今でも、扱ってくれる画廊はある可能性があるが、売り込んだりするのは、もう少し作品のレベルを安定させてからにしようと思う。

今は、まだ、失敗する作品もあるし、その差が、良い作品と開きすぎているからである。

何が起こるのかといえば、大きい展覧会会場などで展示したときに、悪い作品も同時に並ぶことになり、それは、作家にとって、マイナスでしかない。

ある程度の力作を並べられるような力を身につけなければ、例えば、話題になったとしても、作家の力不足まで見抜かれてしまう。

そういう話なのよ。

こういうことが理解できるようになったのは、一重に、自分が収集をしてきたからに他ならない。

たいして収入があるわけでもないのに、掘り出しモノを探して、画廊巡りをする日々は、私の鑑識眼を確実なものにしてくれた。

自分で良い作品の見極めが出来なければ、自分の作品を売れる作品に成長させることはできないのである。

この筋の抽象画は、確か、英語教材のテキストを入れるので、全部つぶしてしまったような気がするよなあ。

もったいなかったぜ。

もう、この絵が戻ってくることは無い。

大量に買ったF3やF4のカンバスは、全て描きつくし、今は、10号があと20枚程残されているだけになった。

新しいカンバスを買おうかとも思ったが、Tシャツを仕入れることにする。

Tシャツに手でドローイングして販売するのである。

Tシャツは、Tシャツ屋のウスイ君に、どのブランドのTシャツを使っているのかを教えてもらい、横山町まで買いに行く。休みだったけど。

まあ、どれを買うかは決まっているので、ネットで注文することにしよう。

Tシャツは、20枚くらい仕入れて、個展で販売する予定。価格は3000-4000円程度。

あんまり儲ける必要も無いし、いくらでも描けるので。

そんなことよりも、気軽に、そういうアートな品物を楽しんでもらえるほうが、画家冥利に尽きるというものである。

もし、販売可能価格から大きく離れているために売れないのであれば、それは、販売価格が間違っているのだと、アタシは学んだことがある。

オジサマには柄的に、厳しいかもなあ。

この絵も、確か、英語教材のテキストを書き入れるのに使ってしまい、もう、二度と日の目は見られない姿になったような気がする。

結構面白かったと思うけどね。

売れないの。

それに、アタシの絵という気もしない。

面だけで構成する作品というのは、まだ、自分なりのモノが手に入れられておらず、表に出す気にはなれない。

といいつつ、去年の個展には展示したと思う。笑。

出来は悪くなかったけどね。

一番下の白い塊は、便器、赤いのは椅子、黒いのは人間。

まあ、大して意識していたワケでもないけど、出来上がったらそんな感じ。

みたいなね。

存在しない絵の話をこれ以上続けても仕方が無い。

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