◆◆◆ 680 ★ 新作家展、絹谷幸二展 ◆◆◆

2006.4.22

今日は銀座方面を攻略。

新作家展で、ヤギ姉さまの作品をはじめ、常連のミナサマの作品を拝見する。

自由で、伸び伸びと描かれた画面は、毎回楽しみである。

ヤギ姉さまの、追求される女性美というのにもいつも関心させられる。

作品作りには、絵を見て、作家さんの思いというのが、見る者に伝わってくるということなのだと理解できてくる。

なかなか、そういう絵というのにはお目にかかれない。

毅然とした2人の女性の色の対比や、ポーズ、存在感など、いつ拝見しても、スゴイと思えてくる。

ヤギ姉さまは、いつも私の作品のことを気にかけてくださり、それが心の励みである。

画家だと名乗る男が、私たちの会話に入ってきて、ずいぶんと長いこと、自分の絵の話をしていった。

画家というのは本当に孤独な職業で、絵を描く人でないと理解できない部分というのがあり、うんうんと話を聞いていると、どんどんと時間が経ってしまうということなのかもしれない。

西新宿の小出さんとかいう方である。

「画廊には、20年前の絵を描いてくださいよ。などと言われるが、そんな(売るための)絵を描いても仕方が無い。」

などと愚痴る。

花の絵などを描けば、いくらでも売れるんだけど、、、とも話されていた。

画家の悩みは、共通してここに戻る。

独自の世界を描けるもしくは、目指す画家だけに共通する悩みということのよう。笑。

風景や花ばかり描いていて、それが画業だと思っている人とは、一段違う場所にいるということである。

彼は、小さい画帳を持ち歩き、銀座のショーウインドーなどをスケッチしてあるいていた。

私は、何十枚もあるその素描を全部拝見する。

なかなか、素描を見るチャンスというのはないからである。

ピカソ好きという共通項もあり、ピカソの絵をスケッチした小さい作品がいくつもあり、描画の鍛錬をされているのだなあと勉強になる。

ほとんどの展覧会は、模写などを禁止しているんだけど、そういう中で、一点一点を描き進んできたのだという画帖である。

その後、セントラルビルの7階、8階で開催されていた、二紀展というのに流れる。

ああ、この絵は動きがあっていいなあと思ったら、遠藤彰子さんの絵であった。

金になっている人の絵というのは、何百点の絵の中でも際立っているということに他ならない。

二紀は、細密系の人も多くて、絵が細い線でキチっと描かれているのに対して、新作家展の絵は、伸びやかで(サイズが大きいってこともあるのかもしれないけど)色彩がドーンと出てくる感じがした。

画壇によって、絵の傾向というのが違うということである。

であるからして、自分の作風というのに合った画壇に作品を出す、もしくは、画壇にあった絵というのを、こちらが作れないと、入選・入賞はできないという話になる。

ある程度以上の作品であれば、どの画壇も落とさないとは思う。

賞は、ムリだよねぇ。

イロイロな人間関係があるらしいからねぇ。

そうして、その後、オススメ頂いた、東和ギャラリー、菊池画廊に流れてゆく。

東和の展覧会は、残念ながら終了していた。

菊池画廊の素描は、力強く、どれも素晴らしかったがお値段も高かった。

ギャラリー椿も冷やかすが、こちらは銅版画ということもあり、結構な売れ具合。

ブルーが基調の美しい版画であったが、アタシが買うことはないだろう。

ヌードじゃなかったからね。笑。

お部屋に飾るには、心が落ち着くし、アート初心者には悪くない作品群だったと思う。

無難というか、まあ、そういう系。

もう少し、絵を見て歩いて、知識がついてきたアート中級者以上は買わないという筋。

この辺が、ビミョーなんだよねぇ。

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