◆◆◆ 629 ★ OMさんでの作品搬出 ◆◆◆

2006.1.6

もう6時も回った頃、やっと新横浜にたどり着き、OMさんのネコ展の作品搬出を行う。

アタシと同じように作品の搬出をしにきた人たち2人と、ささやかな話をする。

それぞれが全く面識もなく、同じ場所に展示し、どんな作品だったんですか?なんていう話をするのは不思議である。

アタシのポストカードは7枚売れた。

知人が何人か訪ねてくださっていたので、きっと、知人が買ってくださったのだと思う。

しかし、手数料を4割支払ったのと、送料、参加費などを加算すると、赤字。

参加費-2000円

送料-2400円

ポストカード売り上げ+1050円

手数料-420円

収支-3770円である。

5000円の作品が一枚売れれば、一発逆転だったのだが、残念なことに、売れるということも無かった。

世の中というのは奥深い。

何人もの作家さんたちも、きっと、同じ思いなのだと思う。

それにしても、随分と、低コストの出展だったよなあ。笑。

電車賃を入れようかどうしようか考えたが、他の展覧会も回ったので、この中には入れないことにした。

アタシは、あとりえで個展が開けるから、あんまり気にならないけど、そういう環境というのは特別であり、多くの作家さんは、このように、アチコチの安い展覧会会場で、自分の作品を発表するという方法しかない。

まあ、アトリエの家賃がかからないから、家賃分を展覧会費に回すってことなんだろう。

新横浜っていうのが、またね、行きにくいんだよね。

横浜だって、物凄い気合を入れるというのに、さらに地下鉄に乗るとかさ、菊名から、東横線に乗るとかね。

まあいいか。

今回は、シールとか、ポストカードなんかの低額商品も並んでいたので、お高い作品はほとんど売れなかったみたい。

そういうものだと思う。

面識の無い作家さんたちは、それぞれの作品をそれぞれの価格で並べるワケだけど、その価格のアンバランスさというのは、お客様に不安を与えてしまう。

同じような(ホントは違うんだけど)ネコの粘土作品が、5000円と、3万円で並んでいると、買う方は混乱する。

そうして、どちらも買わずに帰ってしまうのである。

多くの人は、もう少し、イロイロな所に出した方がヨイという助言をしてくれるのだが、ホントウにそうなんだろうか?

どーよ。

逆に、搬出や搬入なんかの手間もかかるし、その分、時間が取られて絵を描く時間を割かなければならない。

絵が売れないのは、画廊のせいではない。

作品が悪いということでもなく、価格が悪いということでもない。

買う人がいないということに他ならない。

であるからして、絵を売るというのが間違っているという話になる。

もう少し絵の力を上げて、仕事を取れるようになるほうが、現実的という気がする。

そうすれば、絵を売らずに済むし、絵を売ることを考えなければ、もっと絵を描けるし、絵も残せるのである。

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