◆◆◆ 586 ★ SEO対策会議-2、印刷博物館 ◆◆◆

2005.12.16

日本イラストレーター協会のオフィスは、大久保駅から徒歩10分程度の場所にあった。

千住の物件なんかと比較すると、ちょっと広いかもなあ。

キレイな事務所を拝見し、アトリエの汚さを反省。

広さはあまり変わらないと思うんだけどね。笑い。

イラストって、嵩張らないもんなあ。

会長さんも、最近は、CG中心で手書きは減っていると話されていた。

早速、WEBファイルの中を見させていただいて、改善ポイントを説明。

SEOそのものは、単純な話で、結構な効果があると思うけど、問題は会員さんのギャラリーのファイル構築だよねー。

今は、絵のジャンル別、会員番号順なんだよね。

100人くらいならハンドルできるけど、1000人になると厳しい構造である。

アタシ的には、アイウエオ順か、ファイル名がローマ字ということも考えると、アルファベット順という方が、増えたときにハンドルしやすいと思うんだけどね。

ジャンル別っていうのがね、アタシにはよく解らないんだよね。

見るほうは、ジャンルで閲覧しているってことなんだと思うけどね。

作家さんによっては、本当に多彩ってこともある。

全く驚くべき話だが、近いからという理由で、同じ県内の人を選んだり、出身が地元の東京在住のイラストレーターさんに頼むということもあるからね。笑。

オーダーする側の事情というのは、絵に関係が無い場合もあって、仕事というのは奥深いものだと思うのだ。

まあ、今の構成を全部変えると影響が大なんで、せいぜい、画像フォルダ名をイラストレーターのフルネーム位にしておくと、同じ苗字の人が複数いたとしても、識別速度は高まるってところだろう。

会員番号かぁ。名前の最後かなあ。

そうすれば、名前順に並ぶことになって、検索スピードがアップする。

会員番号で、仕事の話をする人はいないよね。名前で見つけられる方が、効率がいい。

その後、協会の今後の話になる。

その話は、秘密。

アタシは、東京イラストレーターズ協会というところに、去年から作品を出しているという話もする。落ちるんだけどさ。笑。

オ「あそこは、コミニュケーション機能が充実しているし、カリスマイラストレーターが中心となって、集客できているなと思います」

会長「そうなんだ」

オ「サイトをよく見ると、イロイロと参考になると思いますよ」

という会話。

あの協会の最大の特徴は、誰にでも入れるワケではないという部分である。それが付加価値にもなっているし、目指している人も仕事を頼むほうも、そこに着目しているということになる。

かといって、ちゃんと絵が描ける人が、会費を支払って、協会員になれる会というのの存在も重要だ。

会員になれば、ある程度の力があるという指標となり、協会以外からの仕事が来るからである。

会の運営というのは、本当に奥深い。

イラストレーターの団体というのは、同業というだけで、基本的には敵対関係なワケよ。

それでも、優れた作品に対する敬意というのは必ずあって、人間関係の根幹となるのは、そこだけである。

あとは、仕事のギャラの話とか、どうやって仕事を取るのかとか、そういう具体的な話ではあるが、かといって、みんなフリーでやっているワケで、どの話も厳しい話ばかりである。

その後、飯田橋の印刷博物館というところに行く。

驚くほど金のかかった展覧会で、井戸の中を覗き込むとスタートする、ムービーも何種類もあった。

そうして、イラストの仕事というのが減ってきているのは、ムービーやインタラクティブな世界に、アーティストの仕事がシフトしているからだと考えさせられた。

若い人は、平面にこだわっていないで、どんどんと映像の世界にチャレンジしてゆくと良いと思う。

もし、平面もやりたいのであれば、平面を映像化して、動かすという作業である。

どちらも出来ると、結構仕事はあるものである。

アタシは、もうそこまではやれない。

自分の年というものを感じさせられる、寂しいひとときである。

印刷博物館には、さまざまな版画や印刷の機械、工程などが解りやすく展示されていた。

一原有徳さん他版画作家さんの作品の解説ビデオは、本当に参考になった。

するめイカを版にして、版画にするというのはね、聞いたことが無い。

マンホールを紙に拓本転写した作品なんかもあって、自由な発想に心が躍らされた。

版画というのは、版に何かを刻み込むという作業ではあるが、そこに決まりなど無いのだと再認識。

もっと自由になりたいものだと、つくづく思うのであった。