◆◆◆ 578 ★ 何しようかなあ ◆◆◆

2005.12.10

カラーインクの天使

カレンダーの発送をしなくっちゃと思いながら、発送リストが自宅というのを思い出して中断。

そういえば、太洋さん、お葉書到着しています。いつでも遊びに来てください。

それから、溜まりにたまった領収書や、展覧会のチケットを少し整理して、(箱に入れただけだけど)、集めたポストカードなんかもファイルする。

そうして、今年は、年賀状出すぜ。と決意を固める。

何故かといえば、画業というのは、DM業だということが解ってきたからである。

最初のウチは、個展のご案内って、迷惑かなあと思っていたけど、こんなに頻繁に展覧会に行くようになると、ご案内頂かないと、会期がいつなのかを忘れてしまうのよ。

DMがあると、何気で、地図なんかもついているしね。

とりあえず、行こうと決めてDMをなくさなければ、何とかいける。みたいなね。

辺りに転がっている紙に天使を描く。

今まで、紫で縁取ってたけど、ブルーにする。

こちらの方が、個性を出せる気がしたからである。

天使は、まあいいとしても、石ころには、これくらいの色を使わないと、アタシには個性を出すことなどできやしない。

貝殻も、このラインであれば、「アタシの貝殻」という特徴が出せるかもしれない。

作家というのは、どんな絵を描いても、その作家さんの絵になるというのが大切で、それが、風景でも、花でも、そういう絵を目指さなければならない。

ガラスペンでの描画も、大分安定してきていると思う。

猫の素描の時なんかよりも、ずっと線が伸びやかになってきている。

難しい画材で、扱いの難しい紙に描くと、最初は、本当に下手糞に見える。

もっと、慣れた紙で、ボールペンなんかで描けば、上手く作れるのだから、そっちをどんどん作ればヨイと、アナタは思うかもしれないが、そうではない。

上手く描けると解っていることを繰り返すよりも、人が使わない材料を使って自分にしか描けない世界を手に入れることの方が、作家にとっては大切なのである。

(描画の力を)一度手に入れてしまえば、将来的に、ずっと、私の線となり、その絵は、永遠に私にしか作れない作品となるからである。

花帽子の女も、最初の二点は、実は、筆で輪郭線を引いていた。

輪郭線は、筆のであれば、キチっと引けるようになってきたのである。であるからして、完成度も多少、前作のほうがヨイような部分はある。

でも、今取り組んでいるのマチエールの方が、近寄って見たときに、より個性が感じられる。

まだ、線を思うように作れていないというだけであり、それは、単なる技術の問題なのだ。

あと何百枚か描けば、この輪郭線も、もっと、緊張感を持った、毅然とした線になると信じて、もっと、練習を繰り返したい。

他の部分との折り合いもあるし、やっぱり、アタシは、線にこだわった作品を作りたいのである。

そういえば、オペラシティ アートギャラリーの展覧会でも、似たようなマチエールを作っている人がいたよなあ。

彼は、筒描きという技法をつかっているんじゃないかと思う。

でもまあ、線が同じ太さで、それは毅然としているけど、偶然性に欠けるなと思う。

どちらが好きとかいう話は、見る人それぞれで、作画そのものには、決まりなどないのである。

結果がよければ、それでよいのである。

画家の言う結果というのは、作品が売れることということでなければならない。

そうして、今度のイラストの公募展の作品でも作ろうかと思いながら、作りかけの銅版画を腐食。

大きい版の腐食は、アトリエではあまりやりたくないんだよねーっ。

年賀状の版も同時に作成。

額縁のハコにビニール袋を敷いて、その中で腐食。汗。

大丈夫なの?

やっぱ、バットは買うぜ。