◆◆◆ 541 ★ 横浜トリエンナーレ-2 黒田晃弘さんの似顔絵 ◆◆◆

2005.11.5

黒田さんが描いてくださった、アタシの肖像画。

目をピカソ風にしてくれた。サンキュー。

最初のモディリアニ風の絵は、アタシにソックリだったけど、4回ほど変化を繰り返し、なんとなく、怖いオバンみたいな世界。

こういう風に見えたんだろうねーっ。

でもまあ、アタシも、「カワイイ」とか、「美人」と呼ばれるよりも、今は「恐い顔」と言われたい。

そういう人生に入ってきた。

厳しく生きなければ、絵などで暮らしてはゆけないということなのである。

毅然と、自分の絵を描く。

そういう一日の連続でなければならない。

薪能の、人間国宝のセンセイは、やっぱり、恐い顔をしていた。

毎日練習を重ねると、人は、恐い顔になる。

人間とは、そういうものだと思う。

今の自分に満足せずに、もっと高いところを目指す。後は、自分との戦いなのである。

上にある、雷のような線は、オーラなのだそう。

ちなみに、オーラが描かれていたのは、大量に展示されている中でも、アタシの絵だけである。笑。

頑張るぜ。

竜さんが、絵を描いてもらっている間に、アタシも、彼が絵を描くところを一枚スケッチ。

まあこんなもんで。

スタッフのお兄さんが覗きにきて、「似てるーっ。」と笑ってました。

笑うところじゃないんだけどなあ。

でも、竜さんも、島さんも、アタシも笑っちゃったからな。

笑うところなのかもしれない。

右側の紙に描かれているのは竜さん。

せっかくなので、会場に貼ってくればヨカッタぜ。笑。

そうして、余りにも違う絵であり、それで良いと思う。

絵というのは、描く人それぞれの個性とともに表現されなければならない。

アタシの絵は、まだ、内面というのを引き出すような力は無い。

そういう差は思い知らされた。

内面を引き出し過ぎる肖像画の多くは嫌われる。が、画家であれば、きっとそうなってゆくのだと思う。その意思は、止めることはできない。

嫌まあ、内面を引き出す絵が描けるようになるのかというのは、別な話だけどさ。汗。

どんなに写真のように絵が描けても、内面など引き出せない人ばかりである。

2005.11.6.

今日は、高校時代の同級生というのがアトリエに来ることになった。

何でも、絵を頼みたいのだそうだ。

それまでの間、黒田さんを描く。

スケッチは家に忘れてしまったため、頭に残っていた記憶を頼りに描いていると、彼はやってきた。

そうして、なんでも、好きなアイドルの誕生日が近いので、彼女に贈る肖像画を描いて欲しいという依頼である。

まあいいか。アイドルが女でヨカッタよ。

とりあえず、写真を拝見し、どんな絵になれば、彼女が喜ぶのかを二人で話し合う。

それにしても、体張って生きているという写真ばかりで、ヌードコレクターとしては、是非セミヌードの作品を描きたい気分。

でも、そういうのは、女の子の本意ではないはずだという話になり、結局、普段着のスナップに、愛犬を添えるという絵で行こうという筋で決まる。

描き始めはまあこんなもん。

左のは写真見ながら描いているというのがバレバレだから、これ以上は公開しないかもしれないが、右のは、とりあえず、オリジナルだし、顔似てないんで問題ないと思われる。

まあ、個人が、個人的に利用する目的で描くというのは、別に自由らしいけどね。

それを、公開したり、営利に利用したりするのはダメということらしい。

美女を描くというのは、個人的には嬉しい時間である。