◆◆◆ 519 ★ 油彩の痛み具合をチェック ◆◆◆

2005.10.3

2日間、炎天にさらした油彩が、どの程度痛むのかをチェックする。

ブルーや黒は、案の定ひび割れが起きている。

炎天にさらさなくても、いつかはひび割れるだろうという内容。

絵の具の粘度や、材質の問題なんだろうと思う。

ひび割れることを前提に、何度か、違う粘度の色で下塗りをしなくてはならないということなんだと思う。

そうすると、ひび割れても、あまり気にならないし、下までひび割れるということもなくなるからである。

なるほどねえ。

少し加筆して、修理しておくかなあ。

透明系の絵の具で、上から別な絵を描いてみようかなと思ったりもする。

抽象画は、いつまでたっても売れたりはしない。

アーティスティックマーケットにいたぶりおさんというアーティストは、とりあえず絵が大量に描ける方で、当日もライブペイントをされていた。

アタシが、建物の中で一緒に描かないかと一応お誘いしたが(中は冷房中)、ブースを離れるのは(不在になるので)イマイチ心配というムードだった。

イベントの中で、お客様との対話というのは物凄く大切で、作品販売というのの他に、空いた時、アーティストの人達とお友達になるという、そういう時間でもあると思う。

彼はボールペンで描いた作品を200円、板に描いたアクリル画作品を2000円で販売。

あまりの数に、気絶しそうになるよなあ。

アタシも、多作系で、いくらでも作品が作れるのだから、一枚300円程度で販売しようかなと考えたこともあった。

Wさんに怒られるぜ。

彼も、Wさんも、セツモードセミナー関係。

セツモードセミナー出の人って多いというかなんというか。

それにしても、2000円というのは、今まで見たオリジナル作品の値段の中では、一番安いよなあ。

絵は物凄い速さで描かれていることは理解できた。スゴイ人が世の中にはいるもんだ。

そういえば、アタシの水彩画も2000円というのがあったよなあ。(最近は3000円に値上げ)

沢山描けるということは、そういうことである。

昨日、アタシと話したという人からメールが届く。

普段は、1mmも心が動かされないのに、アタシの作品には、10センチも心が動いたのだそうだ。

見てくださって、どうもありがとうございます。

アート作品に触れるというのは、見に来てくださった方の心を動かすかどうか。

結局は、サイフの口を開いてくれるかどうかという話である。

サイフの口を開いてくださるというのは、心が動かされ、その作品を手元に置きたいと思っていただいたということに他ならないからである。

パン吉さんという、ぬいぐるみ作家さんは、アーティストマーケットのスタッフでもあり、ぬいぐるみ教室の講師もやってくださった方だけど、本当に素晴らしい作品ばかりで驚かされた。

平面を立体に立ちあけるというのは、作品を作るというのと別な能力が必要だということである。

作品が見た人の心に触れるというのは、簡単なことではない。

多くの作品は通りすがりなのである。

作家というのは、人の心を動かし続けなければならない。

そういうことのようだ。

もし、人の心が動かせなくなったのであれば、それは、引き時。

そういうことかもしれない。

「どうしたら人の心が動かせるのか?」

という、媚びた作品を作れということではない。

そういう作品は、テレビ番組なんかを見ていてもイロイロである。死ななくて良いところで人が死んだり、ムリに不幸を作って盛り上げようとしたり、今まで全く登場していなかった、主人公の双子の兄弟がでてきたりするという話ではないということだ。

作家が作る作品の中に、何かがあるからに他ならず、その何かというのは、作家さんそれぞれだということである。

そうして、そういう作品になっていない人もいれば、これからなるだろうという人もいるし、一生なれない人もいる。

それが一体、どこにあるのかなあ。