◆◆◆ 504 ★ ブラッサイ 東京都写真美術館 ◆◆◆

2005.9.15

夜、恵比寿で打ち合わせがあるので、ブラッサイの展覧会を見に行くことにする。

ついでというやつである。

わざわざは行かないが、ついでなので、行ってあげた程度の興味。

が、彼の素描はヌードだったため、かなり嬉しくなった。

やっぱ、このくらいの作品が描けないと売れないぜ。

彼は、ピカソの強い勧めにより、クロッキーを続けたと説明書きがしてあった。

友達だったんだ。

石ファンとしては、大理石などをトルソの形にして磨いた品もいくつも展示してあって、「ああ、こういうのも作ってみたい。大理石というのは、どうやって削ったり磨いたりしたんだろう?」などと、早くも作品への意欲に変わっていた。

あれ欲しいよなあ。(石)

写真の方は、アタシには良さは解らない。

アラーキーとか、シノヤマキシンの方がスゴイよーな気がするけどなあ。

それでも、その後、同時開催中の地下の日本写真協会の方の展覧会(無料)に流れたけど、やっぱ、ブラッサイのほうがヨカッタかなと思えてくる。

ビミョー。

写真の人って、大変だなあと思う。

絵は絵で売れないんだけどさ、写真なんて、もらうもんだと思ってる人多数。

アマチュアカメラマン大量無料配布に慣れているもんねえ。

それだって、その、差というのがさ。(あるんだけど、ビミョーなのよ。)

しかも、今は自宅でプリントできるしねえ。

アタシだって、前のカメラだけでも3万枚も撮影していたという事実もある。

素人だって、写真というのは撮影できるモノなのだ。

その辺が大変っつーことなのよ。

写真家協会さんの写真展も悪かったということではない。

タダで見れてハッピーだった。

あまりのガラガラに、場所が悪いんだろうとか、もう少し人が来てくれるには、どうしたらよいのかなどを考える。

エビスガーデンプレイスでさえこの有様。

美術館というのは立地商売だよねえ。

そうして、あんなにデカイ建物が、全体的にガラガラという事実を考えると、税金のムダだと思えなくもない。

そうして、写真資料室やら、それを管理する人やら、受付のお姉さんなんかが何人もいて、すべてがムダに思えてくる。

やっぱ、美術品しか扱わないから、素人の作品はお断りっつーことだよね。

もし、美術館が装置産業なのであれば、稼働率をアップさせるというのが、運営にかかわっている人の筋なんじゃないかと思うんだけどね。

アタシにはよく解らない。

銀座でやっていたら、行くだろうか?

タダなら流れる(地下は行く)けど、有料ならパス。

ま、そんなところ。

美術館の展覧会とデパートの展覧会というのは、ものすごく違いがある。

デパートの無料の展覧会だって、お得な場合も沢山ある。(金がかかっている)

基本的には、集客目的で作られていて、表向き有料だけど、本屋なんかにタダでチケットを置いて配布。

まあそういう展覧会なのだ。

だからいつも混んでいる。

が、企画によっては、金払っても見たいという展覧会もある。

デパートによって、客筋が違ったり、ショップの売れ具合が違ったりして興味深い。

ビッグサイトのイベントに至っては、1200円の入場料を取るのに、ネットで無料券をプリントして、持参するという方式が多く採用されている。

有料が無料になるから、「もったいないから」行こう。

心理に訴求する日本人に合った戦略なのかもしれない。

逆に、美術館の方は、タダ券をバンバンと配るわけにはゆかないからねえ。

せいぜい割引券。

割引券もネットで配れば、きっとみんな持ってゆくと思うけどなあ。