◆◆◆ 496 ★ ポストカード作り ◆◆◆

2005.9.10

選挙だったり、お祭りだったり、雨だったりしたので、チョロリと出かけただけで、家でポストカードを印刷しつつ、アルバイトに応募したりする。

あれだよなあ。

時給850円のバイトも落ちちゃうというのには、サスガにショックだったよなあ。

あれは、出だしがマズカッタよね。

面接に行くとよく思うんだけど、担当の人が楽したいから、働く人の事情は無視という質問が多いのよ。

たとえばさ、「来た人が直ぐに辞めちゃうんですけど、アナタの場合、長く続けられますか?」みたいな話。

そりゃさ、イラストレーターもフォトショップもバリバリと使えて、デザインも出来るんだからさ、力がついたら、もっと、ギャラの高い所に行こうと考えるのが人間だよねえ。

フルタイムで働こうと思えば、自給1700円で働けるのよ。

それを、週に1−2回しか働きたくないとか、電車に乗りたくないとか言っているから、850円に値下げしているというのにさ、雇うほうには、雇う側がエライみたいなところがあるわけ。

そうすると、どうなるのかといえば、愛想がよくて、表面的に、「ずっと働きます」みたいなアプローチをする人が優先されて採用になり、結局辞めちゃうのよ。

アタシときたら、「質問には正確に答える」という訓練をしてきたため、

「皆がどんどん辞めてしまうんですけど、アナタの場合、長く続けられますか?」という問いに対し、「辞めちゃうのはそ、そりゃ、ギャラが安いからよ。このギャラじゃさ、一ヶ月の生活はおろか、将来設計もできないよ。でもまあ、この値段でも働くという人も大量に来るわけだからさ、どんどんと巣立たせて、この値段で働くという人を入れ続けるしかないんじゃない?」

などと答えてしまうので、落ちるんだよね。たはは。

ホントのところは、そういうことである。

若いクリエーターがするべきことは、ある中でも多少給料の良い所にステップアップしつつ、そこそこのところで、10年くらい頑張って、お金を貯めて、自立するってことだと思う。

大切なのは、最初にある程度の金を稼いで、将来に備えるという能力である。

アタシなりに、イラストレーターを使って描画するイラストについて考えたんだけど、まあ、あれは、著作物の所有権の話にも及ぶと思う。

イラストレーターで勤務中に描画した絵であれば、それは会社の所有で文句無いけど、たとえば、勤務中だけど、アタシが、自分の画材で絵を作って、それを店内のpopに使ったりするとする。

そうすると、原画の所有や権利があいまいになる。

アタシの画材なのだから、所有権は、当然にアタシのモノということになり、個人的には、原画も販売して儲けたいと考えるけど、会社にしてみれば、自分の勤務時間中に作られた作品を、別な場所で販売されたりしたら困るじゃない。ヤフオクとかさ。

まあ、そういう話なのよ。

面接担当君は、その辺の話をきちんと説明できなかったということでね。

であるからして、大切なのは、自分の絵を描く能力ではなく、人の絵を、トレースする能力ってことになる。

デザインの世界もくだらないぜ。

どんなに才能あるグラフィックデザイナーも、たいしたことのない人のイラストのトレースを何ヶ月もやらされるってことで、それは、日本画を習いに行って、名画の複製画の模写をさせられるのと似ていると思ったりもする。

場所によって、必要な能力や価値観が違うということに他ならない。

アタシ的には、視点を変えて、パソコンインストラクターのバイトも探そうかなと、そっちを探してみる。

そうすると、MOTなる資格が必要と書いてある。

ふーん。MOTの取得に、いくらかかるんだろう。

51万円。

うっひょーっ。

というように、アタシがバイトを見つける日は遠い。