◆◆◆ 493 ★ おじゃ豆絞りを作る ◆◆◆

2005.9.8

最初にすることは、晒(サラシ)をピンと張る道具を作ることである。

アタシの場合、何枚も作らないので、とりあえず、イージーな品を作ることにする。

芹沢ケイスケの展覧会に展示されていた、てぬぐいをピンと張る道具は、上下から、針が出ていて、パコっと組み合わせて使う感じだったが、アタシはそこまではしないことにする。

手ぬぐい幅の木材に、ボンドを敷き、画鋲を置いてゆく。

まあ、こんな感じ。

これを一日乾燥させ、その次に、カンバスで一巻きして、カンバス用釘で固定。

あとは、ドリルで木に穴を開けて、紐をつけ、柱などのフックから、机などに引っ掛けられるように作るという構想。

次に考えるのは、豆絞りを作る時の、藍の液体の扱いである。

この前作った作品は、筆を使ったため、大きさがマチマチだった。

しかも、途中で、液を垂らしてしまったりして、効率面でも、イマイチという感じ。

筆は、藍の酸性でボロボロに劣化。

うっひょー。

木に強力ボンドで画鋲を貼り付けたあと、乾燥。

そのあと、カンバス布の切れ端と、カンバス用の釘を使って針の上をカバー。

こうすることにより、画鋲が取れにくくなり、しかも、サラシに画鋲が引っかかったりしなくなる。

それにしても、豆絞りのてぬぐいって、お祭り時の北千住商店街価格160円なんだけどね。(→印刷だと思うけど)

ムリして、手で描かなくてもいーんじゃねーの?

だよねーっ。

まあ、ある程度、豆絞りに慣れたら、手で描画するというのもやってみたいわけよ。

猫ちゃんとかさ、朝顔とか、イロイロあるじゃない。

エプロンやTシャツみたいな感じで、手軽な品も作ってみようかなという感じ。売らないと思うけどね。

本の出版の時なんかに、アドヴァイスをしてくださった方にさ、お礼にてぬぐいを差し上げる約束をしちゃったんでね、その後、どうなったのかよく解らないので、自分で作ろうみたいな世界。

自分で作ると原価は200円位かなあ。

ノリなんかを使うと、もう少し上がっちゃうんだよね。大量に作れば、単価は下がるんだけど、そんなには要らないのよ。

右側が、インクジェット用のインクが入っていたボトル。よく洗い、染料を投入。

そうして、市販の藍なる品で、描画してみる。

豆絞りは、2メートル程快調(といっても、大きさはマチマチ)に進み、とうとう飽きてしまい、天使やら、カエル、抽象画なども描いてみる。

自宅に持ち帰り、一回水洗いしようと思って、一緒にオフロに入る。

湯で洗ったら、全部流れ落ちてしまうというオチがついてきたぜ。

何か、布に定着させる薬品を、原液に混ぜるべきだったらしい。

はぁ。

どーすんのよ。9メートル。

ぞうきんにするか、それとも、もう一度上から、別な絵を描くのか。

世の中は、思い通りには進まない。

そんなこんなで、お待ちかねのみなさん、また、しばらくお待ちになってね。うっふん。