◆◆◆ 479 ★ 横浜美術館・私の美術館展・バンクアート ◆◆◆

2005.8.31

横美は、最終日にギリギリセーフ。

郵船の展覧会と、同時に2箇所回ろうという計画。

横美の展覧会は、市民が選んだ「この一枚」という企画の展覧会。

市民が、自分の好きな作品を投票して、それを展示するという企画である。応募のあった作品、それぞれにコメントがあって、作品への市民の思いが伝わってきた。

こういう展覧会もイイなあ。

アタシの個展も、「好きな作品」をメールで募集して、作品に掲示しようかなあ。(→今はムリ。狭くて。)

美術館の作品でありながら、版画なんかも多くて、常設展示は行く度にある程度は展示されていて、そういう親近感というのがあるのだと思う。

駅の真上になったということもあり、アタシも頻繁に行っている。

今回の展覧会も、アンケート用紙を持って、展覧会を回ろうみたいな企画になっていた。

大人向けに作文用紙が置いてある。

提出すると、缶バッジを一個くれるというので、この絵について書くことにする。

オジャラの文章のギャラは物凄く安いぜ。汗。

何を書いたのかは教えてあげないわ。

ちなみに、この女、物凄く大きい絵でした。大汗。

やっぱ、ホンモノは迫力あるぜ。

そうして、実物を見ても、アタシは、ピカソが余り絵の具で描いたに違いないという確信を深めるのであった。

その後、郵船のビルに流れるのだが、臨時休館。

作品入れ替えなんですって。

はぁ。

横浜の美術館は、こういうコトが多いのよ。電車賃をどーしてくれるんだよっ。

そんでもって、隣のバンクアートに流れることにする。

今回は、350円を支払って中に入る。

前回は、2箇所での展覧会で800円。

あれだよなあ。どーして二箇所でやらないんだろう?

アーティストがいないってコトでもないと思うのだが。

存在が知られていないってことなんだろうか?

それとも、バイトで忙しくて、ブースに詰められないってことなんだろうか?

よく解らない展示物は相変わらずだった。現代アートが金になる日は遠い。

会場内の、小さい箱のような場所に来る。

小さい木のドアをギーと開く。

そうすると、何もない部屋に黒い服の女の人が座っている。

そんでもって、アタシは、慌てて戸を閉める。

関係ないが、彼女がヒザの上においていたアカイバインダーというのは、物凄く思い品で、アタシに、「こんなのずーっとヒザの上に乗せてたら、アナタが疲れちゃうわよ。椅子の上におきなさい」

などとアドヴァイスをされてしまうのだった。

オジャラよ。大きなお世話だぜ。

が、どうやら展示物のようだったので、もう一度中に入る。

そうすると、坪井さんという女性が、椅子に座るよう促してくれる。

彼女は大きいバインダーのようなものを膝に乗せて、いきなりしゃべりはじめた。

最近人間と話していないので、彼女が何を言っているのか、アタシにはよく解らなかったが、最後に、かろうじて、「自分が良いなと思う空間や、場所を断片的に教えてください」などと言っているのが聞き取れた。

よくよく聞くと、「普通の人は忙しいでしょうから、私が、断片的なその良い空間について、アタシに変わって、もっと調べてくれる」ということらしい。

オジャラ「ふーん。アナタ、イイ人なの?」

坪井「それでは、どこか、イイ空間みたいな場所はありますか?」

オジャラ「そーねー。朝顔かなあ。」

坪井さんは、コピー用紙にメモを取る。

アタシは、話続ける。

オジヤラ「朝、窓を開けるとさ、朝顔が咲いているのよ。そんでね、毎日数を数えるの」

坪井「それで、今日はいくつさいていたんですか?」

オジャラ「イッパイよ」

坪井「数えたんじゃないんですか?」

オジャラ「イッパイありすぎて、途中で辞めちゃったの」

オジャラよ。アンタの説明の方が、ヨッポド飛んでいるぜ。

おおっ。この絵は、坪井さん似だぜ。

というように、どちらが現代アーティストなのか、全く解らない状態の会話に突入してしまう。

それでも、彼女なりに、私の意見をまとめ、「それでは、こちらをゆっくりと調べて、作品になりましたら、ご連絡をしますので、お名前とご連絡きさきを書いてください」

などと言う。

朝顔の話の一体何を調べるのだろうか?

まあいいか。

この話は、「毎日違うのだけど、同じ風景」

というのがキーワードである。

花の色や数、咲いている場所が違うけど、それが毎日続くと同じように見える。

そういうことに類似している他のモノを組み合わせるのか、それとも、他の人の話と混ぜるのか、その辺はまだ未知ということである。

どうか、アタシが思いつかないような、とんでもない展開になってね。

あーたね、これが、現代アートというもの(らしい。)なのよ。汗