◆◆◆ 458 ★ のやん ◆◆◆

2005.8.10

先日、のやん宅の前でバッタリと彼に会う。

「あのさー、エキゾのポスターってどーなった?」

と聞くとももう決まってしまったらしい。

はぁ。

ちと遅かったぜ。

彼とは小・中学校の同級生で、ご近所。

エキゾチックフェアの仕事なんかをしているので、聞いてみたのだった。

そんな感じだが、一応ケータイ番号を聞いておいたので、事務所まで作品ファイルを持ってゆこうと電話をしてみる。

『あ、リンゴだけど、のやん?』みたいな。(アタシの小額時代のあだ名はリンゴだった。)

そんでもって、作品を見てもらう。

絵の仕事というのは、採用決定者に気に入ってもらわなければならないのである。

世の中の絵の仕事というのは、本当に少なくなっているぜ。

それにしても、「のやん」というあだ名は、シュールだわぁ。

アトリエでは、最近描いた絵に番号をつける。

うっひょー。700枚突破オメデトウ。

家でも描くようになったからね。

そうして、作品をファイルしたり、公募に出す予定の作品を選んだりする。

それから、作品ファイルの中身を新しい絵に差し替える。

そうして、印刷された自分の作品を見ていると、やっぱ下手だなあと思えてくる。

特に油彩がイラストより落ちる。

筆の太さは、ガラスペンやボールペンなどと比較して思い切り太いので、えがデカくなってしまうんだよね。

そんでもって、あまり細かい絵が描けないということになる。

背景ほとんどないし。みたいな。

もう少しなんとかしないとなあ。

というように、売り込みに使おうとしているファィルなのに、なんとなく反省会。

どんな作業であっても、無駄ということがないのだと思わされる。

家に帰ってメールをチェックすると、この前取材を受けた雑誌社から、今回、ワタシからインタビューを受けた情報は掲載されなかったというメール。

たはは。

ということで、ちょっとリライトして、アート雑学に載せますねー。

皆さん、タダで読めて、そっちの方が幸せだったよねー。雑誌代節約できるもんねー。

お礼の言葉と応援の言葉が少し。

よーするに、雑誌も送られてこないらしい。

アタシが、美術系の雑誌を読んでみたらと言ったので、きっとそうして、その中から自分が気になる画廊に行き、画廊の話掲載に終始したという感じだろう。

読み手にしてみれば、画廊の話など、聞きたくないわけよね。

販売者以外(購入者)が、どう考えているのかという話を聞きたいわけじゃない。

ネットの掲示板なんかが盛り上がっているのは、そういう本音の話が聞けるからということになる。

実際に、絵とどうやって出会って、買われているのかという話が知りたいワケでしょ。

これからは、こういう話が増えてきて、結局情報をHPなんかで発信している、よさそうな人ばかり、タダで使われるということになるのかもしれない。

というように、出版系の人は、自分が情報を牛耳っているかなんかのような錯覚を起こしているのか、「名前を載せます」みたいな話でやってきて、結局こちらが情報提供した時間が全部無駄になるという世界。

みなさんお気をつけて。

ワタシが今回の取材に協力したのは、アートをもっと身近に感じてくださる方が増えるといいなという一点であった。

発信しているコンテンツには方針というものがあるわけよ。

まあ、絵の一枚も持っていないライターさんには、持っている人の気持ちは、一生判らないだろう。(絵を持っていないというのは普通)

アタシは、こうなることも想定していたので、たいしてアタマにも来ないけど、普通の人だったら、本当に一生懸命にお手伝いしようとして、愕然とするというオチまでついてくる。

人の気持ちというのを台無しにしているから、雑誌の売り上げは低迷するばかりなのである。

メルマガがオンデマンド出版になった万君も、ライター講座なるものに通うなどと言い出し、ライターに方向転換するみたいなムード。

一冊本が出たくらいでフリーのライターなんて、やめといた方がいーけどねえ。

情報を発信するということには責任がある。

特集記事のネタすらもネットから探し出して、しかも更なる情報を無料で集めようという気持ちが腐っているぜ。

(電話代もこちらもちでした。汗)

大したリストラもしていないで、統廃合も進んでいないからなあ。雑誌社は多少淘汰されているような気はするけどね。出版系の会社は、これからどんどんと統廃合が進み、会社の数が少なくなってくるんじゃないだろうか?それはそれで、大変な時代が来るぜ。