◆◆◆ 452 ★ マイコミ・アートオークション ◆◆◆

2005.8.6

収集家のTさんに、8/6が、オークションの日という情報を教えていただく。

竜さんも行きたいというので、門前仲町に流れてみる。

木場寄りの出口から出て、さらに木場方面に進む。

大きい神社を通り過ぎ、まっすぐに行くと、左側にJOMO。

そこを左に折れると隣がマイコミのビルである。

オークションは既に熱気に溢れていて、8割位の人の入り。

なるほどねえ。

絵の売買は、ここが一番熱いワケね。

アタシと竜さんは「向学の為の冷やかし」が目的であるが、それを除いては、全員が絵を買いに来ているのである。

全員だぜ。

竜さん「ここの絵ってホンモノなの?」

オジャラ「そんなの解るわけ無いじゃない。」

竜さん「どーやって、本物かどうか判断するの?」

オジャラ「主に画廊の信頼度と、鑑定書、それから、自分の鑑識眼だよね」

竜さん「それじゃ、ニセってこともあるわけ?」

オジャラ「中古の美術品なんだから、ホンモノかどうかなんて、誰にも解らないよ。」

竜さん「鑑定書がついてればイイわけ?」

オジャラ「鑑定書もニセってこともあると思うよ」

みたいな会話。

滅茶苦茶不安な場所なんじゃねーの?

それが、オークションの格というやつで、オークション主催者だって、真剣にホンモノを扱おうとはしていると思う。そうしないと、客が来ないでしょう。

他にもオークション会場というのはいくつかあるわけだしさー。

だから、扱うほうも、買うほうも必死は必死なんだけどね、ニセがあるかないかという話とは別なのよ。

オークションで絵を買うというのは、古本屋で本を探すのと似ている。

最近の本を除いて、昔の著名作家などが書いた本の原稿やら、初版本などを探すという作業である。

ボチボチと歩いて探すと、とんでもない品が安価に手に入ったりする。でもまあ、売るほうも相場というのが解っているから、多くは、価値相応の値段がつけられているということになる。

古本屋巡りというのは、どちらかといえば、画廊巡りみたいなもんだと思う。

古本市は、アートフェアみたいなもんかなあ。

画廊の取り扱い品って、中古も多いんだよね。

その辺ビミョーだよねー。

オークションというのは、さらに、買う人が競るから、最初の価格というのはあくまでも最低価格。

買いたい人が集まって、適正価格、もしくは仕入れ価格に競り上がり、中古市場の相場というのが確立されているということだ。

 

竜さん「これって、画家にはどーやってお金が支払われるの?」

オジャラ「中古品だからさ、画家には入らないワケよ。古本をブックオフで売買しても、作家にお金が入らないのと同じ」

竜さん「そーなんだ。それじゃ、値段が上がっても、儲けるのは画廊だけなの?」

オジャラ「そーいうこと。買った価格より値を下げて処分するってこともあると思うよ。」(中古の美術品の価値は、二束三文の場合もあるわけよ。値上がりするのは、知名度を上げた有名作家に絞られるということになる)

うーん。アートテキストのような解りやすいやり取りだぜ。(この会話は、実際こんな感じでした。)

画家として収益を得るには、オークションではダメだということである。

画家が生きているとき、絵の販売価格は、今みたいに高くなかったんじゃないかと思う。

どーなんだろう。

日本の場合、日本画という土壌があるからねえ。

ビミョーだよなあ。

この前の鑑定団で、「掛け軸にホンモノ無し」と言っていた出品者の息子さんがいたけど、あれは、ホントにそうだと思う。

ホンモノはマーケットに出てこないもん。

アートの学習は、かなり進んできたぜ。