◆◆◆ 430 ★ 最終日。 ◆◆◆

2005.7.17

朝からサブちゃんが、お嬢さんと、また訪ねてくださる。

プチテラスの絵本の挿絵の展覧会を見た帰りに寄ってくださったのだ。

サブちゃんは、プチテラスの人にも、アタシのことを紹介してくださったらしい。

彼女もウチのアトリエに行ってみたいみたいな話になったらしい。

だんだんと地元の友達も増えてくると、なんか、イロイロと集まってできるかもなあ。

そのあと、Yさんが来てくださって、絵を何枚か買ってくださる。

いつも遠方より足を運んで下さって有難うございます。

彼は、SMとか、ポストカードサイズなどの、いつも小さい作品を買ってゆく。

ミニアート収集?

彼は自宅を新築中で、一階の良い場所をギャラリーとして貸し出すという計画である。

額縁屋のオヤジから、スポットライトをいくつかもらっていたので、それをあげると、ホクホクして帰っていった。

いつも、来てくださってありがとうございます。

別の日でもヨカッタんっすけどね。

それにしたって、往復で5時間ぐらいかけて来てくださるのは、ホントウに申し訳ないっすね。

お店のオープン祝いに、看板プレゼントしますね。

また、ヨロシクおねがいします。

無駄遣いしないで、絵の具を買おうと思います。

しばらくすると、誰かが訪ねてくる。

ヤギ姉さまと、カンザワさんだった。

ヤギ姉さまに、ネットで昨日、木版リトの講習を頼んだばかりだというのに、早いぜ。

そんでもって、三人集まると、イロイロな話が混じりあい、交錯状態に。

そんな中でも、気を取り直して木版リトの液の作り方をインタヴューする。

なるほど。ドーサを使うんだ。

かっ、カゼインはぁぁぁぁっ?(腐るので、オススメじゃないらしいっす。牛乳っすからね。)

というように、一度も使わないうちに、用具がムダになってしまうことが多い、リトグラフである。

それから、色をいつ乗せるのか、木版に彫刻をいつするのかなど、イロイロと聞きたいことがあった。

アタシの方では、簡易リトの、「リト液」を使う方法と、「CDマジックとSK液」を使う方法を説明。

いかに楽して作品を作るのかという情報は、口伝えでどんどんと広がってゆくということである。

講習もちょうど終わる頃、今度はじゅんさんがやってくる。

この前も、ヤギ姉さまの新作家展の展覧会は、アタシとじゅんさんと、ヤギ姉さまという感じだったよなあ。

とりあえず、じゅんさんはアトリエ内をウロウロし、全員がイスに座ったりすると、もう、誰も一歩も歩けない状態になってしまうのだった。

はぁ。

誰も来なくてヨカッタぜ。

そうして、ヤギ姉さまとは、前から話していた猫と女の版画の話をし、その後、アタシはバッヂを作らなければならなかった。

相変わらず巻き込まれている。

じゅんさんは、前に来たときにも、アタシは、子供用にバッヂを大量に作っていたのだった。

はぁ。

じゅんさんは、バッヂと共に運命を共にしているみたいである。

そうして、カンザワさんには、その間、銅版画のファイルを見ていただいていると、今度は、カンザワさんが、この版画が欲しい、あれはどうだというふうに、イロイロと聞いてくるため、アタシは、ストックを探すという作業に必死になる。

なにぶん、版が150版もあるので、ストックはあるのだが、どこにあるのかを探すのが大変なのである。

売れる版画は決まっているので、もう少し刷りまして、サインを入れて袋詰めしておこう。(と去年も思ったのだった)

それにしたって、何で版画を買うんだろうなあ。

ドローイングの方がイーと思うんだけどなあ。

カンザワさんは、初期の版画を何枚も選んで下さった。

あの頃の版画はカワイイもんなあ。

最近のは、著しく完成度が落ちているよなあ。

腐食しすぎなんだよね。たはは。

オジャラは、カンザワさんの銅版画、もう一枚欲しいのがあるので、今度は交換ってことで、マシな新作できたら、見てください。よろしくですぅ。

そうして、三人の芸術家のパワーに圧倒され、話すタイミングを失ったじゅんさんは、「ガラス絵はないの?」などと、かろうじて、何かを買おうという兆しを見せてくださるのだが、「新作はできないんだよねー、ごめんねーっ。」などとキッパリと言われて、仕方なく帰ることに決めたようだった。

オジャラは、じゅんさんの好みというのが、まだイマイチ理解できていない。

オオシマさんの作品写真も見てもらいたかったんだけどなあ。

オジャラは、じゅんさんに、ゲンダイアートの話をもう少し伺いたいので、今度は、別の日に来てください。土日でも開けますんで、上野のついでかなんかか、何かの展覧会に落ち合った時でいーんでよろしくおねがいします。