◆◆◆ 418 ★ 情報の整理 ◆◆◆

2005.7.11

サラリーマンだったころには、会ったこともなかった「画家」という人たちを目の当たりにすると、驚くことが多い。

画家は何故貧乏なのか?

絵は、何故売れないのか?

ここだよねー。

大島さんの話によれば、号10万円の作品をバンバン売っている人もいるんだそう。

でもまあ、そういう人は一人らしい。

センセイだって、今は話題の作家さんだけど、去年までは、知る人も余りいない、無名の作家さんという感じだった。

情報の量と比例して、絵は、どんどんと売れてるみたい。

ここだよねー。

アタシも、アタシの収集家のお友達も、作品をバンバン買っている。

片側には、そういう実態だってあるのにだよ。

買われている作家さんの絵は、集中しているってことなんだと思う。

作田先生は、地道に作品を作ってこられて、美術協会なんかの会員にもなっている。(美術品)

大島さんも、画壇会員だから、ゲージツ家ということになる。(美術品)

美術雑誌などを見ると、美術品になるには、画壇会員にならなければいけないということのようである。(推定)

セイコさんくらい描ければ、画壇に入ったほうがイーような気がするんだけどね。

彼女は貧乏なんだよね。

酒飲んじゃうんで、絵の具も買えないみたい。(だから、絵も描けないんだよね。)

そんじゃ、どーやったら画壇に入れるのかという話になる。

公募に出し、展覧会で賞を取ったり、何年も続けて出したりして、会員に推薦されなければならない。(推定)

おおっ。

面倒だぜ。

最初は、(少人数でスタートし、)審査無しでスタートした展覧会であっても、イロイロと時代が変化して、公募になる会もあるみたい。

あれかなあ、何かのサークルが、NPO登録しました。みたいなもんなんだろうか?

昨日得た情報を、今までの知識に付加すると、「公募団体も、公募の情報を美術の窓に広告を出す」

ということである。

なるほど。

広告が出されるから、雑誌は、入賞作品などの記事も掲載する。(雑誌社としては、当然のサービス)

そうやって(本が売れなくても)雑誌社は生き延び、広告を出した画廊や展覧会が、大きく取り上げられる。(美術の窓を愛読しているゲージツ家は多く、そういう意味では、売れていないということもないと思う)

みたいな構図が理解できてくる。

美術の窓の営業のお兄さんに会ったのは、ものすごい情報量のアップだったよ。

大島さんの賞なんかを見ると、都知事賞とか取っているので、それなりにキチンとした画壇なんだと思う。

画壇の格というやつである。その辺は、これから勉強する予定。

アートの世界というのは、構造が、外から見えにくい。

本屋の流通網みたいに、一発で理解できないぜ。汗。

まあいい。近々、全貌が理解できる日が来ると思う。

構造が理解できれば、アプローチの仕方が決まる。

これがマーケティングというヤツなの。

でも、一番重要なのは、作品の力。

これだけは間違いがない。

里中センセイのお言葉を裏読みすれば、

「売り絵も描きながら、自分の世界も作り上げれば、絵で食べながら、結果も残せる」

そういう感じかもなあ。

大島さんも、セイコさんも、絵が売れないから、精神的に破綻しつつあるもんなあ。

アタシ曰く、「心のケアが必要」だぜ。

アーティスト専門のカウンセリングでもしようかなあ。儲かりそう。(→やりません。キッパリ)

絵というのは、出会いだと書いたことがあるけど、自分の作品を理解してくれる人と出会わなければならないということである。

作家さんの作品には、どれも、良さというものがあるワケなのよ。そういう、「良い気」は、買う人の好みという、全く関係ない次元で売買されているわけでね、買う筋の人に出会えるかどうかが勝負ということになる。

推定15分程度で作られた、彼の銅版画は、初めて作ったというのに、余白も、コントラストも美しい。

もう少し作り進めば、(版が安定してくるので)きっと売れると思う。(作品を作る能力は高いのよ)

アタシには、この作品は作れない。

大島さんは、アタシの、ガーベラや、抽象風の顔の作品を褒めてくださって、(しかも、裸婦などは絵じゃないから、描かなくてイイとまで言い、)アタシ独自の世界が感じられるから、こういう作品で(プチテラスで)展覧会をしろと、アドヴァイスを下さった。

でも、その絵は、足立区の人には売れることはないのよ。

専門用語的に言えば、ターゲットのセグメンテーションを間違えてはいけないのよね。

もし、足立区でやるのなら、足立の風景でなければならないということのようだ。解りやすいからね。

みんな欲しいみたい。(流行?)

ギンザでやるのなら、ガーベラや天使で、勝負できる画廊を選べということである。どこでもイイということではないのである。

なるほどぉ。風景は一生ムリって気がするんだよねー。

画家になる日は遠いぜ。