◆◆◆ 412 ★ ルオーと白樺派、作田富幸センセイの個展 ◆◆◆

2005.7.5

個展の合間をぬって、展覧会へ。

今日は、10日までの、ルオーと白樺派展へ。

現代美術館のルオーも悪くなかったけど、こちらのルオー展は、「なんかイイなあ」という展覧会だった。

何が違ったのかなあ。

ルオーの黒い縁取りの絵は、近くで見ると何だか解らないんだけど、遠くから見ると、こちらに迫ってくるような良さがある。

何度も何度も色を重ねて、削って、重ねて。

そんな激しい気持ちが、画布に写し出されている。

それにしたって、日本のヒトは、よく、あんなに沢山のルオーを持ち帰ってきたよなあ。

安かったんだろうか?

ウメバラリュウザブロウは、「全く知識の無い画家の絵で、(絵を見ただけで)これほど感銘を受けたことはない」

と語っていた。

そういう魔法が、ルオーの絵には秘められているということのようである。

てぬぐいのデザインを作ると、どうしてもできてしまう細長い紙の残りをカットして、小さい作品を作る。

白樺派というのは、若い知識人が集まって作った同人誌のことで、西洋の絵画を、多く紹介したのだそうだ。

なんだか、歴史の時に習った気もするけど、よく覚えていない。

アタシは、チリと現代史(特に文学史)が苦手なのよ。

どちらにしたって、熱い思いがあって、情報を発信する能力のあるヒトが集まっていたという事実がそこにあった。

同人誌なので、終わる日が来たのであるけど、未だにファンは多いらしい。

情報量が少ない時代では、わずかな情報でも価値があったということのようだ。

情報過多になると、人間は、取捨選択ができなくなってくる。

そこに気づいて、優れた情報を引き出したり、発信したり出来るようにならなければならない。

ま、そういうことみたい。

同人誌というのは、今でいう、ウエッブマガジンとか、メールマガジンとか、ブログとかそーいう感じなんだろうか?

うーん。

アタシは、メールなんかで送りつけるというのはキライなんだよね。たはは。

来たいヒトが、勝手に来て、いつでも見たい情報を引き出せるという方が上なのよ。

まあ、そういうことだよね。

大体、会ったことも無い人に、毎日メールを送るというのが変だもんなあ。

アナタも、HPを持ったことがあるのであればわかると思うけど、チョコっと作る程度なら誰にでもできるのよ。

発信し続ける能力というのは、別な才能も必要なのである。

招き猫の次は、ダルマちゃん。

気づくと、机の上は、大量の西新井大師状態に。(→解らない方の為に説明*西新井大師には、ダルマがみやげ物として、大量に売られています。汗。)

平面のダルマは、邪魔じゃなくてイイぜ。

願い事ある方、目を入れて、毎日精進を重ねましょう。

ご利益かあ。うーん。

自分の頑張り次第だろう。うん。

帰りに、不忍画廊で、作田富幸センセイの個展を拝見。

本当は、東京ステーションギャラリーにも行ったんだけど、休館?

3日までじゃないのぉぉぉ????

画廊では、お教室のI女子に会う。

そんでもって、「あの絵は飾りたくないんだよね」とか、「キモチワルいよね」とか、「ユーモアを入れたっていうのは、どのことなんだろうね?ぜんぜんオモシロクナイよね。ひょっとして、あのアタリのことなんだろうか?笑えない。」

などと、言いたい放題なのであった。たははは。

センセイのシュールさは、凡人には解らない域ということのようである。

今日は平日ということもあったが、それでも、お客さんはボチボチと入れ替わり、皆さん、絵をゆっくりと見ては帰ってゆく。

とりあえず、赤丸多数で、センセイも一安心というムード。

絵が売れて、赤丸多数の展覧会というのは、本当に勉強になるのである。