とうとう、２日目も誰も来なかった。

現実というのはそんなもんだと思う。

アタシは、イロイロな展覧会を見ているので、どの展覧会も、そんなもんだということを知っている。

初回や二回目というのは、まあ来るけれども、重なる展覧会のご案内というのは、それはそれで、忙しい時間をやりくりできないものである。

アタシも働いていたから解る。

働くということは、人の為に金を稼いであげるということで、疲れることなのである。

休日はグッタリとして、どこにも行けやしない。

近くにやっと買い物に出て、やりためた家事をこなし、お茶でも飲んで、またグッタリとする。そんな生活だった。

今は、アタシが働いていた頃よりモノが売れない時代になり、働く人の疲れは増えていると思われる。

人の展覧会など、炎天下に行きたくもないよなあ。たはは。納得。

取り扱い品は、元気が出るアートなんだけどなあ。

銀座の裏道にある、閑散として、誰もいない展覧会場にポツンと立つ。

それでも、展覧会を開かなければならないのだろうか？

と、いつも思う。アナタは知らないだろうが、飛び込みで流れて行った、どの画廊であってもそうなのだ。

客はアタシ一人。もしくは、もう一人。ＭＡＸ2人以上の客を見たことがある展覧会は、1-2箇所しかない。画廊業も画家も大変だ。

アタシは、その現実を知っている。だから、（どうせ人が来ないのであれば）何処でやっても変わらないとさえ思う。

アタシの場合、アトリエ個展なので、お金が外に出てゆかないから続けられるというのもある。

そうして、ＤＭはやっぱ出そうかと思ったり、いくつも来る画廊のＤＭを見ては、行かない展覧会も沢山あって、その中の一つになるのであれば、金のムダだと思ったりもする。（というか、いつ来てもらっても構わないので、ＤＭを送る必要がないんだよねー。ビミョー）

地元の知名度を上げるために、ささやかであっても、千住で個展を開こうという程度の話なのである。

とりあえず、町中に貼ってもらっているポスターは効果があることが体感できた。

明日は、都議会選挙の日だから、人が出歩くということもあり、急遽、ポスターを作ることに決める。

手書き。汗。

オジャラよ。最初から、手で描くべきだったんじゃないのかよ。みたいなね。（早）

ポスターは、水に濡れても色が落ちないインクで描画する。

字が下手だよなあ。

急いでいるので仕方ないぜ。

それから、招き猫の絵などを描いて、油性マジックで色をつける。

パソコンで作ったポスターは、インクジェットなので、外に貼ったりできないのよ。

そうして、出来上がったポスターを眺めてみる。

うーむ。

このポスターでは、誰も来ないということは理解できた。

それが、実力ということなのだろう。

絵の筋が、フツーの感覚とズレているしなあ。

そんなときに、ワガママさんから電話がくる。

ワ「個展どー？」

オ「誰も来ないけどねー。やっぱ、風景とかの方が（お客様に）解り易いもんねえ」

ワ「風景など、描かんでイイっ。（キッパリ）、個性が大事じゃ」

みたいな会話。

そうっすよね。

サンキューです。

元気を頂いて、気を取り直す。

ワガママさんも、もうすぐ個展だから、頑張って描いていると話していた。

絵が良ければ誰かは来るだろうし、絵がダメだから誰もこないということなのだろう。

絵がダメなのであれば、良くなるまで描けばよい。

それが画業ということだと思う。

夕方、ポスターを貼って回る。

馴染みの商店のミナサマは好意的で、いつも快くポスターを貼らして下さる。

ありがとうございます。感謝します。

それから、自分でプリントした、小さいチラシを、ペットボトルを半分に切った容器に入れ、ガムテで貼り付ける。

地図が無いと、来れないからね。

カメラがとうとう、何も写さなくなってしまい、写真を紹介できないのが残念だわぁ。

ポスターを貼ると、ＨＰを見てくださる方がいる。

概ねそれで満足してしまうのかもしれない。

前回の個展のときは、トップページは、前後の2ヶ月で物凄いアクセスあったからねえ。（どうも、ログの見方が良く解らない。Ｈｔｍｌファイルのアクセスが４万５千くらいで、画像を入れると14万超え？となっているのよね。うーむ？？今は、サーバーが変わってしまい、数えてません）

アクセスがあっても、絵が売れないのであれば、あまり意味がないのだが、何もしないよりはいいだろう。

見ていただけるだけでも有難いと思うべきだろう。

「見てくださって、ありがとうございます。ペコリ。」

画家であるならば、絵を（ネットで）見た人が、実物を見てみたいという理由で、足を運んでくれる絵でなければならない。

まだ絵の力が足りないのである。

個展開催中にも関わらず、展示品大増殖。

はぁ。

また数えるのかよっ。

ということで、ヒマヒマモードですが、お時間ありましたら、足を運んでみてください。

お友達の皆さんは、個展以外の日にお願いします。

混んだら混んだで、場所が狭いし、展示品が多いので、（ファイルなどを閲覧する関係上）話も出来ない状態になってしまうのです。

よろしくね。

あとりえで絵が描ける。

これ以上の幸せはないぢゃないか。

ということで、人が来ないのは想定内のオジャラは、この位のことでは諦めません。

また一枚、絵を描こうと思います。

遠方の方で、個展には来れないけど、ネットで作品を購入したいという方がいらっしゃいましたらお知らせください。

額は別売りですが、ご用意できますのでご相談下さい。