◆◆◆ 407 ★ 廃業の廃棄物をもらう ◆◆◆

2005.6.30

一番気になったのは、アクリル板。

すっ、捨てちゃうんっすか?

額縁サイズに切り落としたあとの、アクリル板の廃材である。

大きさが同じに揃っているアクリルも何枚もある。

(額を特注するときには、二枚など、まとめて頼む場合が多いから。)

同じ大きさのアクリル板が二枚あると、専用のビスで止めて、額として使えるのである。

しかも、細長い。

アタシが作っている、細長いドローイングは、額に入れるのに困り果てる。

このアクリル板は、一気に、その問題を解決してくれる。

しかも、板をタダで仕入れられると原価がビス代だけで済む。

そんなもんで、何枚か頂戴する。

次にもらったのは、オフセット印刷された、ポスター絵画の紙。

物凄くイイ紙に刷られていて、裏を使えるからである。

もっと大きい紙に描きたいのよ。

伸び伸びと、誰にも邪魔されずに、大きな絵を何枚も描きたい。

ま、そんな気分。

小さくカットした紙に小さく描かれた絵と比べて、大きい紙に伸びてゆく線は潔い。

絵になったときにも、小さい絵よりもずっと良くできるのである。

それでも、大きい絵というのは売れることが無い。

が、紙代がタダなのであれば悪くない。

今までは、印刷屋で頂いた、節分マメの裏に印刷されていたポスターも、今回からは、マネとかモネのポスターの裏に刷られる。

以前にも増して、表裏間違えて貼る人大量である。

オヤジは、アクリルカッター、ベニヤカッターとスチール定規もくれる。

世の中デフレである。

そうして、アトリエは、益々不要な品に溢れ、カニ歩きをしなければならない常態だ。

7/1

どちらにしたって、そういった品を収納するのに一日かかってしまう。

個展初日だというのに、誰も来ないし。朝から雨だし、掃除が終わって、展示が終了したのは五時だし。みたいな。はぁ。

来て頂いても、散らかっていたよなあ。

やっぱ、ネットを見てくる人というのは、いないもんなんだろうか?

オジャラよ。町に貼るポスターを作れよ。

みたいなね。忙しくて作れなかったからなあ。

早くても月曜だよなあ。

明日は、ポスターの下絵でも作るか。

(もう何枚もあるんだけどさ。)

そうして、個展の初日といえば恒例の看板作りも、今日は、雨でイマイチ作れなかった。

(ペンキは外で塗るので)

画家らしく、もうちょっと気の利いた看板を作ろうと、こちらも案を練ることにする。

一年前よりも、絵も上手くなってきたし、ステンシル転写という新しい技も加わったので、作品の完成度が上がっているのである。

ぺっ、ペンキの缶が手の届かないところに行ってしまい、とれない・・・・。汗。

平日は極端に人が少ないので、オットと相談して、来年は金曜の個展はやめようという話になる。

平日に来る人は、今までもほとんどいなくて、看板やポスターから流れてくる人が2人位いる程度なのだ。

世の中の人というのは、忙しいモノである。

水彩画など売ったって(売り値が安いので)たいして儲かるワケでもないし、イチオシの油彩も、数が少ないのでアタシの方も、あまり気が進まないというのもあるんだと思う。

そうして並べた、2005年の新作のペンや水彩画、てぬぐいの下絵、今までの雑誌の表紙の原画と、雑誌の実物を並べると結構な量になっていて、それはそれで、見てくれというのも申し訳ない量なのである。

自分の作品整理の時間として、定期的にあとりえで個展を開くのは大事だと思わされる。

個展を開くというのは、アトリエが掃除され、作品にエディションがつけられ。ファイルに保存されるというのを意味する。

あーた、6ヶ月で500枚の絵をファイルするのにはウンザリなんだけどね、これが一年分になったときのことを考えると、もっとアタマにくるんだよね。

徹底的に掃除をするため、アチコチに埋もれている、探していたモノに再会できるというのは悪くない。

おじゃら画廊

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