しゃぼんだま あおいそら 
(ブログ by 芸術家 おじゃら りんご)

◆ 5372 ★割れる新聞 ◆

2021.6.29.

割れる新聞。

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コラージュを作っていて、気に入らない

 

その後、様々なゴミを陶器で作ってゆく。

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陶芸家の人は、「こんなの邪道だ」

っていうんですけどね、アタシは、陶芸家じゃないんだから、何をやってもいいんだ。美術としてやってるんだから。だから、アタシは、これでいいんだと思います。

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しかし、日本では全く認められなかった。

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53才でニューヨークへ留学。

それでも、関心はゴミに心が残り、裏町のゴミの写真ばかり撮影した。

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帰国後も、ゴミばかり作っていた三島さん。

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作品を認めてくれる人は、誰もいなかった。

「一銭も売れなかった。」

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70才台になって、ある作品を直島に置いた。

その作品は、山道に突如として現れる。

巨大なゴミ箱。

「もうひとつの再生2005-N」

背丈を遥かに超える作品。

当時直島は、不法投棄問題で悩んでいた。

 

そこで、廃材で巨大なゴミ箱の中に、巨大なゴミを入れた作品を作る。

直島に問い合わせて、作品を島内に置かせてもらうことになった。

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くーっ。映えるー。笑。

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一番のポイントは、陶器に、シルクスクリーンの道具で、新聞を転写する技術を独自に開発したところだよ。

ここまでの試行錯誤が、やっぱりスゴイよね。

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35年前から、岐阜県にもアトリエを構えている。

大阪で作っていた焼き物の新聞。

130個にまで増えていた。

ひっくり返ったタンクから、新聞が溢れ出るという作品を作る。

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三島さんを慕って、若い陶芸家や美術家が手伝いに来てくれる。

「作品が壊れても、お金が途中で無くなっても気にしない。」

笑。

そこは理解できる。

壊れた作品についても戻る日は来ないし、お金は無いものだからである。

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錆びが好きなんです。

入手してから30年間放置されていたゴミたち。

良い錆び具合。笑。

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地方にもアトリエは要るよな―。

アタシも、母に、今のアトリエを売って、ギャラリーを買うように言われているんだけどさ。汗。

アトリエに置いてある作品とかを置く場所を探さないとだよ。

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「形がキレイに整い過ぎると面白くない。何でもキレイにしない。」

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煉瓦1万600個を敷き詰めた作品。

その煉瓦一つ突に、三島さんが気に入った新聞記事が転写されて焼つけられている。

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スゴイねー。

1923年の新聞なんかだと、やっぱり、ヒトラー系の話で、時代や歴史、悲惨な思いまで感じさせる。

こういう小さい作品なら、東京のギャラリーでも扱ってくれるかもな。

1個10000円で売っても、1億600万円。笑。

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この煉瓦は、美代子さんが焼き物を頼んでいた釜が廃業するときに出た廃材。

大きい作品を作るときに、台車に乗せて、そのまま窯に入れる煉瓦を廃棄するのに、膨大なお金がかかるということで、美代子さんが引き取った。

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水島さんという人は、美術商さん。

倉庫を改装して、美代子さんの作品の展示スペースを提供している。

「大阪の人やしね、ちょっとは知っとった。この人、味が解る人だから、、、、、

一人で、アーティストが、作品の展示スペースを作ることは難しい。」

田んぼを借りて、作品群をビニールシートに包んで保管していた三島さん。

水島さんは、ビニールシートごと運び、この倉庫展示スペースに展示した。

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Art Factory城南島

大森海岸。

よし。今度行ってみよう。

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三島さんにとっては、捨てる寸前だった作品たちであった。ゴミ処理業者と、費用について相談していたところだった。

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三島さんは、もう高齢で、足が動かなくなったら、現代音楽でもやろうかなと思っている。

基本的には無計画。

60年間、目の前にある、楽しそうな事をやってきただけ。

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三島先生、勉強させていただきました。(*゜▽゜*)ノ

私も、頑張ります。

東京で拝見できてラッキーでした。

アタシも、ゴミでゴミのような作品を作り続けます。

キッパリ。

(*゜▽゜*)ノ

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