しゃぼんだま　あおいそら　
（ブログ　ｂｙ　芸術家　おじゃら　りんご）

◆　5347　★解除　◆

2021.6.21.

今日、緊急事態宣言が解除されて、蔓延防止対策へとシフトすることに決まる。

停止されていたアルコール類の提供も、夜七時までなら可となった。

居酒屋や、アルコール提供が売り上げの半分とかいうお店は、大変だったと思う。

人々は、昨日の日曜、待ちきれないとばかり街に繰り出していた。

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父の日だったので、実家に帰る。

夕方、母が勝手にお世話をしているお不動様に、お水と花を供えに同行する。

小さな賽銭箱に、毎日1７円いれていたんだけれども、毎日盗まれるようになってしまい、母は子どもの仕業だろうと話していたが、そんなことは解らない。

どちらにしても、お金に困った人なのだろうという話になる。

そうして、もし、子どもなのであれば、毎日盗むことが日常化するのは、教育に良くないからと、賽銭も置かなくなってしまったのだ。

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たかだか、お不動様をお参りに行くという、小さなイベントの中にも、人情の機微や、人々の叫びのようなものまで感じて、複雑な感情が産まれる。

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もし、それが子どもで、食料を与えてもらえない子で、給食と、その、一日７円の賽銭だけが、命を繋いでいたのだとすれば、施しを止めるべきではないんじゃないのかと思ったり、ホームレスとか、そんなに貧しくは無い家の子で、お金に執着が高い人の犯行なのかとか。

色々なストーリーが浮かんできては消えてゆく。

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母は、毎日、庭から新しい花を摘んで、お不動様に供え、水も取り換えてあげる。

幸せな晩年だという気持ちになる。

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何もすることが無い人というのが、一番淋しい。

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小さな散歩を終え、老いた父母と、ささやかな夕食を食べる。

老いた父母を、なんとなく顔を見るために、時々実家に帰るようになってもう、３年ぐらい経つけれども、最初は、老いというものが辛く感じられた。

今は、家族の老齢化にも慣れて、どう年を重ねるのかということを考えるようになったので、良しとしようと思う。

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