しゃぼんだま　あおいそら　
（ブログ　ｂｙ　芸術家　おじゃら　りんご）

◆　5318　★福富太郎　◆

2021.6.8.

昭和のキャバレー王。

最盛期には、ハリウッド４４店を経営。

鏑木清方のコレクションは秀逸。

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銀座で、清方の作品を購入して、本人のアトリエに持参して、真贋を確認させるというほど、清方とは仲がヨカッタらしい。

あはは。スゲーな。笑。

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松園の絵には魅力を感じないという福富。

(*゜▽゜*)ノ

そりゃそうだよ。

色気が無いもんね。笑。

清方の絵には、女の色香というのかな。

嫌らしい描写じゃないんだけどさ。

男目線の、ちょっと、ドキっとするような表現が、実はチラチラあるんだよね。

生身の人間(女)からふんわりとでてくる、匂いっていうのかな。

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松園の絵ときたら、「清らかなる女性の美しさ」一辺倒だからさ。

微塵のスキも無いわけで、

それは、絵の個性であり、画家の目指す所であるわけで、もちろん、一流なんだけれども、見る方も、そういう「清廉潔白、微塵の汚れも、着物のシミも、おはしょりのシワすら許さない」

というような覚悟と対峙しなきゃいけないわけでさ。

すなわち、福富の住んでいた世界の対極でもあるわけだからね。

彼が触手を伸ばさなかったことは、内々に理解できることになる。笑。

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それにしても、素晴らしいコレクション展でした。

解説も丁寧で。

福富さんは、コレクションした作品についても、自分でも調べたり研究したりして、記録を残されていて。

そういう話なんかも、作品につけられているものが多く、蒐集道を学ばせていただきました。

ハリウッドか。

北千住に二軒あったけどな。笑。

ロンドンもあった。

ハリウッドがロンドンを潰しにかかって、結局、どちらも無くなってしまった感じでした。(あの時は、衝撃だったよ。)

2018年に逝去されたんですね。

それで、ハリウッドも無くなったのかな。

グランドキャバレーという時代でも無くなりましたからね。今は、漫画喫茶風の壮快club　とかいうお店になっちゃいました。飲み屋しか自慢するところが無い北千住ですからね。寂しい限りですよ。

コレクションが残されたことは、ヨカッタと思います。

福富さんは、絵の伝承(作品の美術的価値が理解できるもものにコレクションを継承してゆくという意思)、展示することが、作家のため、絵のため、美術界の為という、大きな志を持つようになり、コレクションも積極的に貸し出したり、晩年は、筋の良い美術館さんなどにお譲りしたりもしたようです。

私も、くだらない品を沢山集めていますけれども。この志を忘れないようにしたいです。

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