しゃぼんだま あおいそら |
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◆ 5109★ 大観の富士 ◆ |
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2021.3.13. |
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大観先生の富士山の絵。 昔は良さが解らなかった。 最近は、遠目でも、「大観先生かしら」 と思得るほど、識別もできるようになってきた。 あれはあれで、筋が通っている。 絵の良さというのは、精神的なものが大きいと、つくづく思わされる。 どんなに真似ても同じには描けない。 それが、画家の領域というものだと思う。 ********* 大観先生といえば、【空気感】【音】そういうものが、観たものに伝わる絵を意識されている。 その、目指すべきゴールというのもスゴイ。 そういう絵を目指しているということが、観たものに伝わったということになる。 ******* 絵から発せられる圧倒的な品位。 これだよね。 この、品について教えてくれる者はいない。 *********** 私の絵を見た木村林吉先生が、 「アナタの絵には品が無い」と教えて下さったのは、確か2007年頃。 それから、品について考えて来たけれども、理解できたのは、14年後ということになる。 だとしても、あの時に、そう教えて下さらなければ、品について考えることも、理解できる日も来なかったことを勘案すれば、感謝しかない。 木村先生の絵のことは、私は一生忘れないだろう。 美術館の無い足立区で、足立美術協会を設立し、美術館設立に向けて奔走された人生だった。 結局活動は実らなかった。 先生が他界し美術協会は、趣味で絵を描いているグループの方が中心となり、引き継がれることになった。 ******* 木村先生は、【(どんなことがあっても)皆と仲良くしなくてはいけません。怒ってはいけません。】 ということを教えて下さった。 そうして、区展に出すと、いつも、「いい絵を出して下さって有難うございます」と礼を言って下さり、 【不愉快な事もあると思いますけれども、ご容赦ください、我慢してください】と、低く低く、声を掛けて下さるので、そういう主催者としての腰の低さも学ばせて頂いた。 絵の世界は、自分の絵が世界で一番良いと思い上がっている人ばかりが集まるからね。揉め事は絶えず、妬みを中心とした悪口合戦。 俳句と同じように人間的な社交場であり、その個人的な感性のぶつかり合いが絵を良くすることは永遠に来ないだろう。 |
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