しゃぼんだま　あおいそら　
（ブログ　ｂｙ　芸術家　おじゃら　りんご）

◆　4988　★　野見山先生　◆

2021.1.9.

「アトリエに、逃げそびれた蜘蛛が一匹いて、夜になるとこちらを見ているように思う。」

アタシも、ギャラリーに棲む蜘蛛と、二人きりだと思うことはある。

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湯河原のガラスの工房。ここで、駅に飾るステンドグラスを手掛ける。

ステンドグラスの上に、野見山さんの手書きの線を入れたあとに、組み立てる。

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いいなー。楽しそうだよ。

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「ガラスというのは、色と色の面がキッチリと解れている。だから、ステンドグラスの職人さんは、ステンドグラスの上に、(俺の手書きの)ベタベタという線を入れるのが好きなんだよ。」

　

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油絵以外の作品は楽しい。

人間というのは、この世という舞台で「はい、あなたの番ですよ」と言われている間は、舞台に出て行く。

皆死んでいく。

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とある老人の話。

若い頃は、自分は寂しかった、年を取ったら、宇宙が寂しいと思うようになった。

自分が寂しいというのと、宇宙が寂しいというのとは違う。

生きれるだけいきて、どのように寂しさが移り変わっていくのか、見てみたいんだよね。

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野見山さんが中学五年のときに描いた油彩は、母校に飾られている。

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