しゃぼんだま　あおいそら　
（ブログ　ｂｙ　芸術家　おじゃら　りんご）

◆　4935　★　スケッチブックの絵たち　◆

2020.12.23.

頂いたスケッチブックの絵を眺めながら、この人は、どうして絵が上手くならなかったのかを考える。

エンピツで描いてるからだよねー。

何度も消しては描いてを繰り返している。

線が消せると思うと、人は、集中しない。

なので、一つの線を大事にしないんだよね。

クロッキーや水彩画は、基本的には、鉛筆で引く線に色を塗る場合が多いからね。

その線がシッカリ作れるようになる訓練をしなくちゃいけないんだよね。

美大なんかは、そういうカリキュラム(素描の力を向上させる授業)があって、石膏デッサンとか、人物クロッキーなども、何十時間もさせられるらしいけどさ。笑。

基本的な素描の力が良くないと、その後の絵も、結局良くならないからなんだよね。

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絵画サークルなんかは、そういう、練習を全くさせずに、いきなり、絵を描かせるからね。

そんでもって、他の参加者も、みんな、同じような傾向のため、１か月に２回程度、集って描く。１年に２回ぐらい展示をする。

１年に１回ぐらいは、有志で展覧会を開いて、絵を売ったりもする。

という生活が、何十年も続くのである。

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私は、スミレちゃんが、住区センターで、美大卒という先生に、月に500円で油彩を習っているというのに驚いた。

月500円って、先生は、ほぼボランティアだよね。笑。

そんでもって、ウチにくれば、先生の悪口。アタシは、その話をずっと聞かされなくてはならなかった。

そんでもって、ある日、数人のメンバーが一度に辞めてしまい、その会は崩壊してしまうのだった。

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すみれちゃんは、基本的なデッサンを全くしない人だったから、絵は写実だけれども、下手くそだった。

色彩はヨカッタ。絵具が高かったからだ。

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今度は、渋谷にある、別な先生に習ったり、都展に出したりし始めて、あちらこちらでモメ事が絶えない人だった。

私に、「どうしたら絵が上手くなるのか?」と聞く癖に

「死ぬほど、クロッキーを繰り返して、基本的な素描の力を上げないと、絵は良くならないんだよ」

と話しても、意味も伝わらなかったし、最後には、「おじゃらさんの絵は、ちっとも良いと思わない。絵がカンタンだ」

などと罵倒しはじめて、プンプンして帰って行き、そうして、暫く顔をみせ無くなるのだった。笑。

(来るときには、週に４回ぐらい通ってきて、マジに困った人だった)

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